大正時代初期、乾物商の西ノ宮家の両養子として迎いいれられた吉五郎とツタは、西ノ宮商店を引継ぎ2男2女をもうける。

長男喜久治(きくじ)が23歳、第2次大戦中に戦死。やがて次男の昇(のぼる)が家督を継ぎ、乾物商から薪炭を中心とした燃料店へと転進。プロパンガス販売、ガソリンスタンド経営を足がかりに多角化路線を模索する。

西ノ宮昇 昭和40年代の高度成長期に建設業に乗り出すが、鳴かず飛ばずの時期を過ごす。「額に汗すれば、いつかは。」の合言葉により、昭和50年、住宅地としてようやく脚光を浴びてきた茅ヶ崎で宅地開発をすすめ西ノ宮事業の中核をなす。まもなく、住宅建築部門が発足。これが今日のハウスビルダーの基礎となる。平成14年に昇、他界。享年76歳。

その後、昇の娘・眞弓と結婚を機に、いきおい、養子縁組したのが西ノ宮潔(きよし)。その潔が跡を継ぎ、英米建築様式のモデルハウスを茅ヶ崎・藤沢に展開。西ノ宮事業は現在のスタイルに至っている。