2011
Jun 24
(Fri)

ハードボイルドな運転席


          

私の携帯は今年の2月からBlackBerry(ブラックベリー)。ドコモのスマートフォン。アップルのiphonもチラッと頭をよぎったが、Blackberry。そのネーミングであっさり決めた。

いいですね、ブラックベリー。黒い苺(いちご)。ディズニーの魔法使いの美女をだます小道具のようでもあり、1929年アメリカで始まった世界恐慌時のギャング用語のようでもあり。スマートフォンとしての機能はさておき、そのハードボイルドな名前がたまらなくいい。ホワイトベリー、レッドベリー、ましてやブルーベリーとかいうネーミングでしたら、選択肢にもはいりませんでしたなぁ。

待ち受け画面はオリジナルで作りました、Adobeのフォトショップ5.0で。もう15年以上も前のバージョンになりますか。しかし、私にとってはこれすら使いこなせません。これで充分。

いわくつきの1961年のフォード・ピックアップ、3年前に目をつけ2年前に購入したんだけれどいわく疑惑がついたまま、この車の転席の写真をベースに、ひび割れたガラス窓、1920年代後半の黒塗りのセダンを重ね合わせた待ち受け画面。

舞台は1930年代半ば。アメリカ・ニュージャージーの片田舎の路上。私はこの暑い夏をどうにかこうにかやり過ごしてきたというのに、私立探偵をしているというだけで追われてしまった。禁酒法をかいくぐりボロい商売をしているヤツらから。走り迫ってくる車から私の車にピストルが向けられ、弾丸はとうとうフロントグラスを突き破ってきた。逃げ場はもはやない。さて、これからどう戦う?時間があればタバコに一服つけたいところだが。あいにくと今日の持ち合わせはラッキーストライク。なんとも皮肉な名前のタバコじゃないか。

そんな待ち受け画面がただいま私の携帯電話です。

2011.6.24 Kiyoshi Nishinomiya