2012
Oct 25
(Thu)

シロアリ


 築40年になろうとするお宅からシロアリの駆除を依頼された。畳を上げて見れば確かに根太がシロアリに食われていた。被害をおさえるため駆除の日程を定めた。補強する部分を確認した。まずはこれで一安心。
 さて。畳を上げずしてお住まいの方はどうしてシロアリの被害に気づいたんだろうか。勘だったという。踏むと畳がぶかぶかしてきた、家ダニが発生してきた。そうした伏線を実感していたという。
 私の親しい友人に不妊治療で日本の第一人者と呼ばれる名医がいるが、彼はいつも「患者の勘はほとんど当たっている」という。精密な検査結果よりも、患者の言うことの方がはるかに真実に近いらしい。
 家も体も器と考えれば、身をもって接している本人が一番よくわかるということか。
 シロアリはアリの仲間ではなくゴキブリの仲間。枯れた木のセルロースを好んで食べるが、窮鼠猫を咬む、いざとなったら何でも食べるんだそうだ。
 17世紀の終わりの中国。清の時代。役所の倉庫から相当量の銀がなくなった。倉庫の隅にシロアリの巣があった以外に不審な点はなく、試しにシロアリを炉に入れて焼き殺したところ、炉から銀が出てきたという記録もあるそうだ。
 シロアリの発生。もしや、と思ったら焼き殺してみるのも選択肢。床下から先代が隠していた金銀宝石、ざくざくかもしれない。

2012.10.25 Kiyoshi Nishinomiya