2018
Nov 19
(Mon)

第39回八王子クラシックカー・パレード


昨日の11月18日、日曜日。矢畑の石坂さんと連れだって第39回八王子クラシックカー・パレードに参加した。このクラシックカー・パレードは石坂さんが私に案内してくれたのは10年前のこと。10回参加しているがいつからか、1965年シェルビー・コブラで埼玉県入間市からやって来る人と知り合いになった。昨日もやって来た。
「やあ、また、あんたが前を走るのかい」
そう気さくに声をかけてくれたが、仙人然とした風体でいつも近寄りがたい。77歳になる私にしてみれば最年長の友人、石坂さんの手前、お年寄りには仲良くしておこうと、スマホでシェルビーコブラ交えて記念写真。仙人老子に見せると、子供の様に笑ってこう言った。
「この車、次はあんたが乗る番だね」
つまり、譲ってくれると言う。
シェルビーコブラには2種類のシェルビーコブラがある。本物と偽物。本物はわずか340台余りしか造られてはおらず、取引価格数千万円。偽物は800万円くらい。
黙ってボンネットを開けてみれば、驚いた。本物の証である「COBRA」マークの7000ccのエンジン。あんぐりと口を開けた私に向かって仙人老子、また言葉をかけてきたが、何を言っているのか、訳わからない。
「あんた、クラッチが重いんだ、踏めるかい、踏めたら35万だ」
シートに収まって踏むと、重い。重いが日頃の100回スクワットが功を奏して床まで一気に踏めた。
「はい、踏めました」
「じゃあ35万だ」
何が35万かって。この車両価格?
30万でも50万でもなく半端な金額だが。迷いに迷って、つまらないことを言ってしまった。
「相続人の方たちの同意が得られ、その暁には35万で」
「そうか。では、相談してからにしよう」
ポケットを、今日のポケットは全部でいくつ。探して探して、あったあった。取り出した名刺。そこに大文字で私の携帯電話の番号を書いて渡したけれど、なんだかヌカ喜びのような気がする。

 

 

 

2018.11.19 Kiyoshi Nishinomiya