「ユマの弾き屋」
何冊か詩集の著書を重ね、このたび、原稿用紙800枚のノンフィクション小説の執筆を終えたアーティストさんの家。
「ペンネームもHPで出てしまうのは、ちょっとお恥ずかしい」とのお言葉。私たちは、提案した建築スタイルから勝手にユマさんと呼んでいる。
その「ユマの弾き屋」の基礎工事が順調に進んでいる。
葉山のとある場所。崖を背にした特殊な地形の場所。先日も、私と設計の細井ちゃんとユマさんの三人で現地確認。
崖の今後の変形に備えて、鉄筋入りのコンクリート基礎部分は高く、これを深基礎(ふかぎそ)と呼び、最も高いところで人の胸の位置におよぶ。
竣工は来年の2月の予定。
このHP上で、「ユマの弾き屋~家ができるまでストーリー~」というコーナーを設け、多くの方たちに「家ってどうやって作られるのか」、そんな解説を行ってまいろうと思います。
細部に渡って家の全容がわかってしまうことに、ユマさん、同意を見せてはいただいたものの、いやいやなかなかどうして、いつまで正体をベールに包んだままでいられるか、思案のしどころであります。
2011.8.24 Kiyoshi Nishinomiya