古くからアメリカには、玄関のポーチ柱や門扉などにパイナップルをかたどった装飾品を掲げるという習慣があります。そこで弊社モデルハウスにも、わけもわからず飾りましたが。
しかし、なぜパイナップルなんだろうか?原産国は北米ではなくアフリカとかアジアあたりの熱帯地方と思えるが。
で、アメリカのパイナップル装飾の習慣について文献資料を探してみると、
「捕鯨船の船長は、その家族や友人へのプレゼントとして、エキゾチックなパイナップルの果実を持ち帰った。彼らは、それを人目につくところに置き、我が家はすべてのための食べ物や飲み物を保持しているという公告に務めた。やがてパイナップルはホスピタリィーの象徴となっていった」
と、ありました。わずかこれだけ。
捕鯨漁の帰りに熱帯地方のパイナップルをお土産に持ち帰ったことが、いわれの始まりらしいけれど、捕鯨とパイナップル?捕鯨ってノルウェーとかロシアとかの北極海あたりの漁じゃなかった?いやいや、捕鯨は赤道付近でも立派に行われていたわけですねぇ。
パイナップルは、いつの間にかすべての食べ物や飲み物の代名詞。ホスピタリティーとは「思いやり」「おもてなし」のこと。
「私たちの家には、南の珍しい果物すらあるあるんですの。だから食べ物・飲み物がいっぱいいっぱい。もし、おなかをすかした方がいらしたら、どうぞお気軽に寄っていってくださいましな」という意味。ウェルカム・サインだったんですねぇ。
2011.6.24 Kiyoshi Nishinomiya