2019
Jun 13
(Thu)
そういえば、白根全さん。
そういえば、白根全(しらねぜん)さん。
もう、30年も前のこと。一緒に仕事をしたことがあった。
私、「西ノ宮家」を家出し、大学の先輩を頼って番組制作プロダクションに入り、やがて独立。そのあたりで、白根さんと一緒に仕事をしたことがあった。
テレビ東京「YAMAHA ON&OFF」。バイクとヨットの15分の情報番組。なんとかというバイク評論家さんが「インカ・ラリー」に出場するから番組で取り上げてくれないだろうか、という提案。南米ペルーで開かれる約一週間のオフロード・バイクによるラリーに命懸けで挑戦するから是非にドキュメンタリー化してほしい、という提案。
面白そうだが、予算は一話150万円。日本から取材スタッフやら撮影クルー隊を送り込んでロケ。20倍の3000万円コースの番組化。そんなの当然できません。
でも、「インカ」という単語の響きはロマンがプンプンで。なんとか番組化しようと。
そこで探し当てたのが、南米地域を得意とするフォト・ジャーナリストの白根さん。アルゼンチンのブエノスアイレスにご滞在。日本からホームビデオカメラとテープを一式送り、
「すみませーん。一週間、バイク評論家さんの姿を撮っていただけませんでしょうか。予算はなく、お手元に届いたビデオカメラがギャラがわりで」
と、国際電話。
事後承諾。
一か月後に送られてきた一週間の映像を15分に縮め、私、勝手なナレーションを書きON AIR。「インカ・ラリーとはなんぞや」「挑戦した日本人のバイク評論家さんはかくかくしかじかで」。そんなの全部嘘っぱち。ON AIR後にスポンサーのYAMAHAから大目玉食い。
白根さんからしていい加減だった。日本のバイク評論家さんではなく、韓国から出場したプロライダーをずーっと追いかけ。
私も白根さんも日本のバイク評論家さんとは一面識もなかったわけで。
白根さんの消息を辿ると、今や世界に二人しかいない「カーニバル評論家」とかで。
まだまだご健全そのもの。
2019.6.13 Kiyoshi Nishinomiya
2019
Jun 12
(Web)
現場事務所のバラ
現場事務所。
茅ヶ崎市矢畑の宅地開発は先代からまたがって約30年間続いた。
工事関係者の詰所として設置されたトタン葺の小屋は、今ではうちの社員の喫煙所。とりわけ西山君のリビングになっている。
だから私はあえて近づかない。
その西山君から昨日の朝、写メが送られてきた。
「すごいです。バラが満開です」
数年前、片瀬のモデルハウス、イングリッシュガーデン付のハーフティンバー様式を気取った自慢のモデルハウス、そこから西山君がこっそり一枝、挿し木にして移植していたバラだと言う。
片瀬のモデルハウスは今や写真スタジオに貸してしまったが、英米建築様式を追及していた50歳代が懐かしい。
2019.6.12 Kiyoshi Nishinomiya
2019
Feb 22
(Fri)
「テロリストのパラソル」
もう20年以上も前のこと。書店に入り並べられた数多くの中から一冊の本を手に取った。「テロリストのパラソル」。江戸川乱歩賞受賞作という帯よりもそのタイトルに魅かれた。
日本のハードボイルド小説に初めて触れその晩一気読みしたことを覚えている。
「本」との出会いは偶然見かけた好みの女性に思い切って声をかけることによく似ている。
時間をかけて付き合ってよいのか、悪いのか。
ネットで本を購入。書店に足を運ばなくなった昨今。素敵な女性に巡り合えなくなったのは決して歳のせいではあるまい。
2019.2.22 Kiyoshi Nishinomiya
2019
Feb 22
(Fri)
ポールリードスミス SE カスタム Ziricote 2019
ポールリードスミス SE カスタム Ziricote 2019。2本目はこれ、と決めているのだが、7万9600円。4月発売予定。10万円もしないエレキギター欲しさに三日三晩30回もカミさんに頭を下げる自分の姿を思うと、情けない。
2019.2.22 Kiyoshi Nishinomiya
2019
Feb 21
(Thu)
ポールリードスミス S2 Starla
ポールリードスミスS2・Starla。
一本目のエレキギター。高かった。24万8000円。
7年前の今頃。ながちゃんが重病になり入院した。見舞ったら、「オレもうだめだ。死ぬ」って言うんで、何かやり残したことはないか?と聞くと、「ヘビメタのバンド、やりたかったんだよね」ときた。
「よーし、わかった。俺、今から御茶ノ水へ行ってギター買ってくるから頑張れ」
そう言ってギターなんて触ったこともないのに買ってきたのがこの一本。
「ながちゃん、意志は引き継ぐから、心配ない」
類い稀な友情を認め合い涙をこぼしたのもつかの間、ながちゃんはとっとと退院してその一週間後には家族と沖縄旅行に出かけ、「ヘビメタよか旅行が一番いいよ、やっぱし」と立て続けに諸国漫遊すること今日まで7年。7年間そういう姿を見ていたら、わがまま言わずして何か人生いいことありました?
私にこの座右の銘が生まれた。
2019.2.21 Kiyoshi Nishinomiya