2019
Sep 12
(Thu)

「夏がすべて」というフレーズ


前回のブログ中の「夏がすべて」というフレーズ。
唐突だったが、私、気に入ったので外に出て空を見上げた。
「夏がすべて」
いいぞ。スタイリスティックスの「Can’t Give You Anything (But my love)」の邦題は「愛がすべて」だし、フェデリコ・フェリーニの「La Strada」の邦題は「道がすべて」だし、ハウンド・ドッグだって絶叫していた。「愛がすべてさぁ、今こそ誓うよおおお」

外に出て空を見上げれば、クロマキー色の抜けるような青空。
「夏がすべて」と呟いた。
だけど面白かないんですなぁ。あまりにも漠然とした「夏」じゃありませんか。イメージがさっぱり膨らまない。
「あの夏の日がすべて」
ちょっと膨らんだ。
「あの夏の日がすべて (The Last Summer)」
もっと膨らんだ。
「あの夏の日の波がすべて (The Last Summer Day’s Wave)」
膨らみすぎた。それでも物語性がなく。
「あの夏の日の波の数だけ抱きしめて」
なんだかわからなくなってきた。

2019.9.12 Kiyoshi Nishinomiya