台風の中、大木勇人(はやと)さんは引っ越し。
大型で強い台風6号が接近し、関東は今日明日大荒れの予報。大木さんは引っ越しを一日繰り上げ昨日のうちに行動をおこした。
大木さんは茅ケ崎消防署勤務。昨日の朝、いきなり電話があった。
「もうギリです。台風はおよそ時速20キロ30キロ。明日には徳島県南部に上陸。その後、南の海上を東北東へ進むと、明日あさってが関東はやばいです。きょうのうちに引っ越しをやっちまおうと思います。よろしく」
奥さまの直子(なおこ)さんはお産で4月から実家(沖縄)に戻ったまま。新生活準備は大木さんの判断ひとつで左右されていた。
引っ越しの実行部隊は、消防署の非番のお仲間たち。万全の態勢を組んでいるという。
それでも、
「台風のあと、ゆっくり引っ越したら?」
と提案はしましたが、
「台風のあとのほうが緊張します。たまった雨水。遮断された道路。そんな時地震でもやってきたら、ぼかぁ、津波警戒で引っ越しどころじゃなくなっちゃいます。今日一日でやっておかないと」
一日明けた今日。それでも、大木さんはまだ引っ越しを続けている。
2011.7.20 Kiyoshi Nishinomiya





