2011
Dec 21
(Web)

YUMAの弾き屋・外壁、着々と


 神奈川県葉山町に建築中、YUMAの弾き屋の外壁工事が着々と進んでいる。
 マリスト・ユースト・ブリック・プライムというレンガタイルを一枚ずつ貼っている。
 この後に目地が詰められ、そしてそして、ぼっさい感たっぷりのルーパーシャッターが窓回りに取り付けられる。
 「ぼっさい」とは、施主のYUMAさんが頻繁に使う言葉。「ぼろい」「風化した」「年月を経た」などといった感覚用語。
 新築の家でありながら100年風雨にさらされたような表情も兼ね備える家。
 設計した細井ちゃんにそのことを伝えると、「100年とはちょっと経ちすぎじゃありませんか。せいぜい60年くらいの風合いがぼっさいところじゃないですか」
 なかなか言うことが細かい。
 「そうだね、そうだね。だったら72年ぐらいに調整しようじゃないか、ねえ」と答えると、細井ちゃんは、んー、そいつはちょっと難しいと黙りこくってしまった。

2011.12.21 Kiyoshi Nishinomiya