2012
Jan 31
(The)

T氏の家


 わけあって氏名は出せないが、T氏は 高校3年の時にインターハイに優勝。以来、日本柔道金メダルの星と期待がかかり、2004年アテネ・オリンピックの柔道90kg級の強化選手となった。
  不運かな、けがに泣き、国内選考で落ちた。
  本人に言わせると、けがを乗り越えたものが勝者になれるらしい。
そのT氏の家造りのプレゼンテーションを行っている。
 設計の打合せのあいまに雑談。
 すると、ひざに7本の金属ボルトがいはっているという。強靭な体つきに金属入りの下肢。
「まるでターミネーターだねぇ」というと、
「階段の昇り降りに困ったもんです」と答える。
 スポーツ選手、1位であろうと2位であろうと、過酷な過去を垣間見たようだった。 

2012.1.31 Kiyoshi Nishinomiya

2012
Jan 30
(Mon)

もっと遠く!


 「もっと遠く!」とは開高健の著書名。みずからが南北両アメリカ大陸を縦断したルポルタージュ。かつてのモンゴロイドが広がった足跡がわかる。
 家造りに携わっていて、ふと思うことがしばしば。
 その昔、家は定住するものではなく、人が移動するためのものだったんじゃないだろうか。
 親から子へ、子から孫へ。そうやって家が幾世代にも渡って使われる前のこと。ずーっとずーっとその昔、太古の大昔。人類はその数を増やしながら世界の辺境へと散らばった。宿した子を育てる途中の休息地。それが家だったんじゃなかろうかねぇ。
 YUMAさんの家もそろそろ急ピッチに仕上がりつつある。このYUMAさんも約400キロ離れた所からの移住者。
 「もっと遠く!」とは私たちの本能なんじゃないだろうかねぇ。

2012.1.30 Kiyoshi Nishinomiya

2012
Jan 29
(Sun)

Made in USA


 こうも円高が続くと輸出は苦しいんだけれども、輸入品の購入にはメリットが出てくる。
 TPP問題で関税が取り除かれれば、さらなる傾向に拍車はかかるんだろうか?  アメリカ製ラングラー・ジーンズはもっとお安く買えてしまいそうだ。
 今後、日本の衣料産業の浮き沈みにも影響があるんだろうか。
 アメリカで注目の新進ブランドも個人で取り寄せることができてしまう。しかもユニクロ価格並み。
 こいつぁ、大変だ。

2012.1.29 Kiyoshi Nishinomiya

2012
Jan 28
(Sat)

ラングラー・ジーンズ


 日本でラングラー・ジーンズはなぜかパッとしない。はいている人を見かけない。歴史、スタイルともにジーンズの王道。日本ではエドウィンが製造ライセンスを持っている。
 価格で負けているか?
 世界のテレビのシェア・トップは韓国のサムスン電子。2位はやはり韓国のLG電子。3位にようやく日本のSONYがいはる。ドルに対して円高、ウォン安。輸出すればするほど日本製品は高くなり、韓国製品は安くなるというハンディの現れだとも言われている。
 きれいに映るテレビより、安い価格のテレビがうけている。
 さて、ラングラー・ジーンズ。アメリカ国内の価格は40ドル前後。円にすると3000円そこそこ。ところがところが、エドウィンが日本人サイズに合わせ丁寧にラングラー・ジーンズを作ると22000円になってしまう。
 根っからのラングラー・ジーンズのファンは、細々と入る輸入品をNETで購入し密かに愉しんでいるのが現状。
 きびしいですなぁ、エドウィン日本製ラングラー・ジーンズ。
 製造ライセンスとセットで輸入ライセンスもあってしかるべきと思うけれど、個人輸入が当たり前の時代。 聞くところによると、海運業、今や花盛りだとか。
 私は、かっこいいラングラー・ジーンズの女の子、もっともっとお目にかかりたいんでございますが、日本に製造ライセンスが入っているだけでは増えないんでありましょうかねぇ。
 

2012.1.28 Kiyoshi Nishinomiya

2012
Jan 27
(Fri)

三軒隣りは桑田くんの家


 私の家の三隣りはサザンの桑田くんの家である。年の頃もそう違わず、小さい頃から銭湯に連れだって行ったり、近所のかわいい女の子を奪い合ったりしたと自慢げに話してるが、脚色過多ではある。
 私、大学生の頃放送作家志望ですでにTBSでナレーション原稿の台本書きのアルバイトをしていたんだけれど、桑田くんはいち早く「勝手にシンドバット」でデビュー。「いとしのエリー」で不動の地位にあった。
 ある日の私、親から呼ばれ、
 「同じ町内会からふたりと有名人はでないから」と、マスコミ芸能界への道はあっさりとあきらめた。
 ところが、この頃桑田くんがなにかにつけて夢に現れるのですよ。
 「あのね、君ももうそろそろ有名アーティストになったら」 そう語りかけてくるんですなぁ。
 有名アーティストねぇ。努力とチャンス。私、55歳。難しい年頃ではありますよ。

2012.1.27 Kiyoshi Nishinomiya