2011
Sep 08
(Thu)
ツーバイフォー工法の金具
耐震性・気密性・断熱性に優れているツーバイフォー工法。その構造を支えるものが大量に使われる金属製のパーツ、金物。
ツーバイフォーとは、断面が4インチ×2インチの木材を主として使うのでそう呼ばれている。日本でのおおやけの名称は枠組壁構法。ちなみにアメリカではプラットフォーム工法という。
張りと張りの交点はガイドスリット状の金物で固定する。現場職人の勘に頼らず、高レベルの基準値を設けて設計図どおりの補強を行う。どの現場においても均一な強度を有するのがこの工法の特徴。
阪神淡路大震災後、倒壊家屋の状況をまのあたりにした私たち。この工法をとり入れて今年でちょうど10年がたつ。
2011.9.08 Kiyoshi Nishinomiya
2011
Sep 07
(Web)
山中湖M氏邸別荘玄関ホール
山中湖M氏別荘の玄関ホールは圧巻だ。
外観がジョージアン様式を意識した理路整然とした左右対称形ならば、内部もそのルールが重んじられている。
特に玄関ホール。
二階吹き抜けの渡り廊下から下を見下すと構造がよくわかる。一階エントランスからは深緑の一対の玄関ドア。その中心線上にホールからかけ上がる幅広の階段。中段までくると階段は左右に振り分けられる。階段手すりは玄関ドアとの共色の深緑。このふたつの深緑を引き立たせようと、ホールの大理石の床もも階段も壁も、抑えに抑えた白。なかなか勇気のいる選択だったが、アメリカのリビング誌のひとコマを思わせる。
アメリカ在住経験のあるM氏夫妻ならではのたたずまいだ。
2011.9.07 Kiyoshi Nishinomiya
2011
Sep 06
(The)
山中湖M氏別荘
一昨年竣工した山中湖のM氏の別荘。
今年の夏もお招きにあずかり、快適な避暑地生活を堪能させていただいた。
アメリカン建築様式で分類すると、ジョージアン様式を意識したニューイングランド様式の建築。
ジョージアン様式とは1715年から1780年頃にイギリスで盛んに建てられた建築様式。折り目正しい左右対称のスタイル。洗練された素材、繊細な装飾が特徴。1715年イギリスでジョージ一世が王位を継承した時代にちなんでそう呼ばれている。
このジョージアン様式の厳格なルールをもとに、別荘ライフにマッチさせようと、切り立った切妻(三角屋根)のニューイングランド様式にデフォルメさせたのがM氏別荘の特徴。
この夏も、三角屋根から連なるカバードポーチが涼しさを運んでいた。
2011.9.06 Kiyoshi Nishinomiya
2011
Sep 05
(Mon)
「ユマの弾き屋」基礎工事終了
葉山のとある場所の建築地の基礎工事が終了した。
特別に深い基礎設計。敷地は崖を背にした場所。起こりえることを想定して強固な作りとした。
建築主さんは詩人・小説家のアーティストさん。
これから、フレーミング(躯体)工事に入る。来月にはおおよその外観がなりたち、私たちが「ユマの弾き屋」と呼ぶ、アメリカン・ヴァナキュラー(土着という意味)様式のお目見え。
建築主の「ユマ」さんのリクエストは「魔女が住んでいるかのような家」
細部に渡り「ユマ」さんの感性を重んじた家となる。
竣工予定は来年2月。
2011.9.05 Kiyoshi Nishinomiya
2011
Sep 03
(Sat)
Lee藁科氏から
USAジーンズブランドのLeeとニシノミヤの共同作業が進んでいる。
建築現場でかっこよく着こなせるジーンズを作ろうぜ。
昨日、担当の藁科氏から途中経過の連絡があった。
「平面図を送ります。ダウンベストとキャンパス地のダブル二ーのパンツの平面図です」
Leeアメリカン・ライダーズ。あのかっこよさを建築現場ではけるジーンズがあったらさぞかし仕事が楽しくなるだろうと、Leeアメリカン・ビルダーズという新しいジーンズの企画をスタートさせたのが今年の一月。
紆余曲折の末、現場で動きやすいのはキャンパス地のパンツとダウンベストだと、いきなりLee側藁科氏のひるがえった主張。
それでも、ようやく待ちに待ったデザイン画が送られてきた。藁科氏はそれを平面図という。
へぇ、アパレル業界でも、平面図というんですかい。
「近々、試作品もあがってきますよ」とのこと。
一度で合意を見せたいところだが、そうやすやすとうなずいてなるものか。
藁科氏へのいじめはこれから始まる。
2011.9.03 Kiyoshi Nishinomiya