2011
Jun 30
(Thu)

細井ちゃんとユマさん


  
 住宅版エコポイント制度の締め切りが7月31日までとなり追いこまれているのが建築士の細井ちゃん。彼はどう切り抜けるか。ここが見もの。
 私も立場上立派な建築士を自負していますが、細井ちゃんのほうがより構造計算に強い。しかも若い。そこで緻密な作業は細井ちゃん。
 先日も半日じっくりと建築確認申請用の設計図書の確認、建築主のユマさんと。
 ユマさん。著書も何冊か重ねているアーティスト。ここでは仮称で登場。と言えども、建築名称は「ユマの弾き屋」
 アメリカ・アリゾナ州ユマに由来した建築モチーフをプレゼンしたところ、そのまんまユマに。
 アーティストさんだけに感性が独特。風致地区という特殊な環境下の建設地もあいまって、湘南の蜃気楼となるかならぬか、ふたつにひとつ。細井ちゃんも緊張の日々。
 その細井ちゃん。当年とって40歳。日常はすこぶる品行方正、実直、誠実、温和なんだけれども、ひとたびお酒が入り、一杯が二杯、二杯が三杯、アルコールがしっかり体にしみわたると、重いまぶたが一層重くなり。おや、そこにいるあなたは細井ちゃん?いやいや、とうとう出たな、妖怪。

2011.6.30 Kiyoshi Nishinomiya

2011
Jun 30
(Thu)

横山大樹・恵さん、大慌て


 住宅版エコポイント制度。気密性・断熱性の高い新築住宅には30万円分の助成を国が行うというもの。
 当初は去年の暮れの着工分までで打ち切られる予定だった。ところが、この制度はなかなか好評。 リーマンショック後の日本経済活性化に一役かったと、締め切りが今年の12月末までまるまる一年延長された。と思いきや、なんとこの3月の大震災の影響か、いきなり、またまた変更。しかも目前の7月31日まで。二転三転。
 世の中、大慌ての方々は数々。
 横山さんも大慌て。来週には確認申請準備に入らないと。設計プランは暗礁に乗り上げたまま。ご主人の大樹(ひろき)さん思わず会社の休みをとり、プランの主導権を握っていた奥さまの恵(めぐみ)さんと大議論大会。弊社ミーティングルームにて。弊社スタッフもひやりの大汗。
 「こいつ、家に帰ると、もっと大騒ぎなんですよ」
 「あなたは、なんにも考えていないじゃない」
 「そんなことないさ。子供たちとだってちゃんと相談している。絵まで描かせている」
 「はしごが欲しいって、あなた知っているの?」
 はしごねぇ。
  こうした苦難を乗り越え二人はさらに寄り添っていくと、私には見えているんですが、口がはさめませんでしたなあ。

2011.6.30 Kiyoshi Nishinomiya

2011
Jun 28
(The)

坂本冬美のカヴァー・アルバムはいいぞ


 
  まだ梅雨も半ば。そうした中で、坂本冬美が、その透明感のある歌唱で日本の名曲をカヴァーしたアルバム。これはいいです。あの日にかえりたい、夏をあきらめて、なごり雪、さよなら、クリスマスイブ、などなど。   
  特に、「さよならさよならさよならぁぁ もうすぐ外は白い冬 愛したのはたしかに君だけ」と、熱唱するくだりが、いい。ビブラートに残された余韻は、宇治茶でしっかり甘さを整えられた氷あずき。渋く、甘く、せつない。メイド・イン・ジャパンのうまみが濃縮。思わず、ぞくっとさせられます。
  J・POPSだからと、ややひかえめのコブシではあるけれど、坂本冬美のひたむきな決意、小田和正への気づかい、猪俣公章への追悼、ビリーバンバンへの親愛、忌野清志郎の影、そんなもんがギュッとつまってます。
  この蒸し暑い梅雨明け前の夏に聴いたから、まだよろしかった。こんなの冬の初めにでも聞いてごらんなさいな。ぶるっときて風邪ひきます。
  坂本冬美さん、まだ独身でいらっしゃる?こういう方がまだ独身でいらっしゃるとは、私、人生の励みになりますねぇ。

2011.6.28 Kiyoshi Nishinomiya

2011
Jun 28
(The)

太田誠・桃子さん地鎮祭


 朝の天気予報では曇りのち雨。地鎮祭にはけっしてふさわしくはない空模様の下で見切り発車した太田誠・桃子さんの地鎮祭。
 「私は晴れ女よ」。絶対の自信の桃子さん。はやりその威力はたいしたもの。 第六天神社の神主さんの祝詞(のりと)の時にパラついた雨も、ご主人の誠さんの鍬入れではピタリと止むのです。薄日さえ差して。
 神主さん、空を見上げながら、「梅雨時の地鎮祭は難しいのです。出かける時、降られるのを覚悟でまいりましたが、驚きましたな、今日の天気予報は当たらない」
 桃子さんの威力を知る由もない方ですから、このごろのアメダスは正確だったんですがねぇ、と首をかしげていました。
 竣工は11月末の予定。今年のクリスマスは楽しみですね。

2011.6.28 Kiyoshi Nishinomiya

2011
Jun 24
(Fri)

ハードボイルドな運転席


          

私の携帯は今年の2月からBlackBerry(ブラックベリー)。ドコモのスマートフォン。アップルのiphonもチラッと頭をよぎったが、Blackberry。そのネーミングであっさり決めた。

いいですね、ブラックベリー。黒い苺(いちご)。ディズニーの魔法使いの美女をだます小道具のようでもあり、1929年アメリカで始まった世界恐慌時のギャング用語のようでもあり。スマートフォンとしての機能はさておき、そのハードボイルドな名前がたまらなくいい。ホワイトベリー、レッドベリー、ましてやブルーベリーとかいうネーミングでしたら、選択肢にもはいりませんでしたなぁ。

待ち受け画面はオリジナルで作りました、Adobeのフォトショップ5.0で。もう15年以上も前のバージョンになりますか。しかし、私にとってはこれすら使いこなせません。これで充分。

いわくつきの1961年のフォード・ピックアップ、3年前に目をつけ2年前に購入したんだけれどいわく疑惑がついたまま、この車の転席の写真をベースに、ひび割れたガラス窓、1920年代後半の黒塗りのセダンを重ね合わせた待ち受け画面。

舞台は1930年代半ば。アメリカ・ニュージャージーの片田舎の路上。私はこの暑い夏をどうにかこうにかやり過ごしてきたというのに、私立探偵をしているというだけで追われてしまった。禁酒法をかいくぐりボロい商売をしているヤツらから。走り迫ってくる車から私の車にピストルが向けられ、弾丸はとうとうフロントグラスを突き破ってきた。逃げ場はもはやない。さて、これからどう戦う?時間があればタバコに一服つけたいところだが。あいにくと今日の持ち合わせはラッキーストライク。なんとも皮肉な名前のタバコじゃないか。

そんな待ち受け画面がただいま私の携帯電話です。

2011.6.24 Kiyoshi Nishinomiya