2012
Oct 18
(Thu)
水道配管の素材
ガス配管の素材に比べ、水道配管の進化・変化の速度は緩やか。というよりはほとんど変わり映えしない。管の中を通るは水、H2O。シンプル元素。ガスほど複雑じゃないもんだから早い時期から耐震、耐熱、腐食に対しては安全性が確立されていた。そればかりじゃなく、私、水道事業の歴史の長さにもよるんじゃないかと思っている。その草創期は古代ローマ時代にさかのぼると言われている。
塩ビ管。径の大小はあれど、ほぼ100%。この素材。後は塩ビ管同士をつなげる接着剤。免許・許可関係を考えなければ誰でも加工・施工できそうだ。
こう書くと田口設備さんが怒りそうなので、何か弁護を考えたいところだが、んー、とっさに出てこない。後日考えよう。
2012.10.18 Kiyoshi Nishinomiya
2012
Oct 17
(Web)
ガス配管の素材
地中に埋設されるガス配管の素材はポリエチレンでできている。ゴミ袋のあのおなじみのポリエチレン。ガス管のポリエチレンは加わる圧力に耐えられる肉厚のあるものだ。
20年前までは鉄の表面にプラスチックをコーティングした二層構造の管だった。もちろん、圧力にも腐食に強い。製品を見てみるとこっちの過去のものの方が高度な技術で作られている。
今日のポリエチレン管、表面から芯までポリエチレンの単純製品。素材だけ比べるとなんだか時代が交錯しているように思える。
現場の施工の技術革新。ポリエチレンを溶かして管と管を融着させる、または、特殊な接ぎ手パーツでジョイントさせる。すると耐震、耐熱、腐食、そしてコストに優位なガス配管網ができる。
実は、家本体の素材も今やそう変わってきている。やはりキーワードは耐震、耐熱、腐食、コスト。やがて極々肉厚のポリエチレンの家だっててでくるかもしれない。
2012.10.17 Kiyoshi Nishinomiya
2012
Oct 16
(The)
ホワイトけこみ階段
弊社が採用している階段は「ホワイトけこみ階段」という。
「けこみ」とは、階段の垂直面。これに対し足で踏む水平面を「ふみづら」という。
けこみの色が白。ふみづらは床の色。だから「ホワイトけこみ階段」という。
この階段がなかなか艶めかしい。つやがある。華がある。降りていく時には気づかないが、振り返ると階段はまわりの白い壁に溶け込んで美しく見える。ながめがなかなかいいのでお住まいになってすぐの人は必ず振り返る。招かれたお客さんは意味がわからないので、はたと戸惑ってしまう。
先に歩いていれば1テンポ間があき、後からついていけば突き当たりそうになり。
それでも「ホワイトけこみ階段」、私たちが提案する住宅のひとつの見せどころだ。
2012.10.16 Kiyoshi Nishinomiya
2012
Oct 15
(Mon)
田中さん、新しい生活のスタート
22歳の施主・田中さんの新築工事が終了した。奇をてらわず、かといって平凡でもなく飽きのこない家。ご夫婦、お子さんふたり。4人家族の新しい生活がスタートする。
さて。住宅版エコポイント制度である。景気浮上策にと去年までずいぶんと騒がれた制度だ。車にもあった。エアコンにもあった。かくして住宅にもあった。田中さんの家も申請を行うことができた期間内、お得なポイントがついてきた。それ相当の商品券が田中さんの手元に届くはずだった。だが、3.11の震災復興支援策とあい重なりその商品券は被災地内のデパート・お店でしか使うことができない。あっちまで車で買いに出かけるか、田中さん。
「ちょっと遠いです」
仕事のスケジュールを考えれば、足が向かない。
「他になにか選べませんか」
と聞いてくる。パソコンからアクセスして好きな商品を選択することはできるが、田中さんの家にパソコンはない。
「なんでもいいですよ」
あくまで謙虚な22歳の田中さんだ。
そこで弊社女性社員・田辺が商品群一覧表から選んだ。
米、味噌、醤油。弊社女性社員・田辺は実用重視でこれらを田中さんの新居に宅配される手続きをとった。
米、味噌、醤油。どちらが被災地かわからない。
2012.10.15 Kiyoshi Nishinomiya
2012
Oct 13
(Sat)
井田さん新築工事
井田さんの新築工事が着々と進んでいる。二世帯用に建て替えたのがこのたびの家。前回の家はもちろん一世帯用だった。築22年たったところで手狭になった。子世代用に土地を求めて家を建てるかどうかとさんざん迷った挙句、惜しげもなく取り壊して新築計画。ちょうど親世代の住宅ローンも完済されていたことも大きな要因となった。
かくして二所帯三世代大家族の3階建てが実施されたわけだが。しかし、人の数だけ言い分が備わる。
寝室続きの6畳くらいのクローゼットが欲しいのよ。僕の部屋の中には階段をつけてね。洗濯を干す場所には雨がかからないようにしてほしい。私はルーフバルコニー脇の部屋に住みたい、あっ、それと、バンド仲間のためにも防音室にしてよね。夜、星が見たい。駐車場は車3台よ。自転車は家族の人数分置きますから。3階までのエレベーターが欲しいねぇ。しかも安く。
家とはそういう器である。夢が詰め込まれる場所である。だから日ごろどんなに仲の悪い家族でも、建築中はとても仲がいい。結束を固めて工務店に当たってくる。私、経験上、よく知っている。
2012.10.13 Kiyoshi Nishinomiya