
母親と一緒に過ごした最初の記憶はいつのことだたんだろうと、この頃思う。
夏の終わり、背中におぶさって自宅近くのとうもろこし畑に行ったことが最も古い。なのに、セピア色ではなく総天然色。採ったとうもろこしのふわふわとしたヒゲや、いたずらにつぶした黄色い汁まで覚えている。
母親は花柄のワンピースで、私は麦わら帽子をかぶせられていた。ブヨが出るからと足早に帰って行ったことも覚えている。
まだ2歳になる前のことのはずなのに、母親の髪型まで覚えている。
今や私は56歳。母親は83歳。50数年前のことだ。
2013.4.25 Kiyoshi Nishinomiya





