2011
Nov 15
(The)

S(エス)瓦



 
 S(エス)瓦をYUMAの弾き屋に乗せ始めた。
 S瓦のSはスパニッシュのS。形状がS字なんだけれども、それは偶然。
 このたび使用のS瓦はフランス製。スペイン製よりカーブが緩やか、表面が自然に風化した風合いが建築主さんのお目にとまった。
 まずは玄関の戸口を覆う。
 いいねぇ。裏の雑木林とのマッチングがいい。
 いよいよ家にいっそうの個性が出てきた。 

2011.11.15 Kiyoshi Nishinomiya

2011
Nov 14
(Mon)

アメリカングラフィティ


 

 

 私が映画「アメリカングラフィティ」を見たのは大学生になってからだった。
 映画の設定は1962年のアメリカ。何人かの高校生の登場人物そのひとりひとりが旅立ちを翌日に控えた夕刻から翌朝までの一夜の出来事を描くというもの。
 1973年公開時、私も高校生。同い歳の目で見ることができかなったのが悔やまれる。
 DVDどころかビデオデッキすらなかった時代に、池袋の名画座で私は30回は見た。ヒッチコックばりの凝ったサスペンスでもなく、スティーブマックィーンが出るでもなく、ロッキーのように気持ちが高揚するものでもなく。
 それでも高校生活をあとにする面々の淡々とした姿が新鮮だった。洋服、車、女の子の口説き方。どれをとってもお手本だった。いまでも教科書。
 だから、私は家のデザインまでがアメリカングラフィティしてしまう。
 

2011.11.14 Kiyoshi Nishinomiya

2011
Nov 11
(Fri)

ハイファイセット


  もう35年以上も前のこと。
  私が大学受験を終えると「赤い鳥」は「ハイファイセット」になっていた。
「竹田の子守唄」「翼をください」 などの曲は「卒業写真」や「冷たい雨」に代わっていても、女性ボーカルのあのアコースティックな柔らかい声はそのままだった。
  小田和正をして稀代の美声の持ち主と言わしめた女性ボーカルは、山本潤子の名と知ったのは、ずーと後のこと。ハイファイセット解散後だったんじゃないかなぁ。
  入学当初、私たちはアイビーを気取る事を原則としていた。ケネディカットのヘアースタイル。ボタンダウンのシャツ。靴はコインローファーじゃなくっちゃいけない。
  とびっきりかわいい女の子がいて、そうだねぇ、キャンパスの半分の男は彼女に恋していたんじゃないかねぇ、何百分の一かの確率でかつての私が勝者になりかかったんだけれども、フラれました。
  「冷たい雨」はほんとうに冷たかった。
パチンコ店に繰り返し流れていた「冷たい雨」
  外に出ると、雨が降っているじゃありませんか。ちょうど11月の中旬。まだ雪にもなれなくて、ただ冷たいだけの雨。
  4年間。山本潤子さんの歌声には何かにつけ、さんざん泣かされましたなぁ。

2011.11.11 Kiyoshi Nishinomiya

2011
Nov 11
(Fri)

昭和40年代物か


  昭和40年代物か、かなり古いアパートのリフォームを弊社西山くんがたまわってきた。
  相当古い。40年も前の造りだ。
  テレビ番組「ビフォーアフター」の影響もあり 、すべての家がたちどころに夢の部屋に生まれ変わると信じられている今日この頃。
  なかなかどうして、リフォームとは難しいもの。構造躯体から手を加えるとなるとさらに難易度が増します。
  さて、このたびの物件、どう料理いたしましょう?
  垂直の柱を残し、まずは解体。柱に「ちょうな」の跡をつけオイルステン塗装を施しティンバーフレームの家だぞ、が基本スタイル。床も畳からもちろん、オイルステン仕上げのオーク材。押し入れはふすまからクローゼットドアに変更。壁は漆喰で仕上げればそこそこいけるか。
  窓です。窓が困った問題です。このたびは窓を取り替えるわけにはいかず、カモフラージュいたすのみ。パイン材のトリムです。
  アンティック路線ですなぁ。

2011.11.11 Kiyoshi Nishinomiya

2011
Nov 10
(Thu)

ドゥーパ!12月号表紙


  学研のDIY雑誌・ドゥーパ12月号の表紙に茅ケ崎南湖モデルハウスのガレージが起用された。
表紙を飾るは元Jリーガーの武田修宏さん。
  撮影は一ヵ月前の10月上旬。
  「おれさ、こういうアメリカンな家建てて、こういうガレージをつけたいんですよ、絶対相談に乗ってね、連絡するから」
  武田さん、帰りまぎわに、そう言い残した。おおっ!2-3年後には弊社の建築主さんですよ、武田さんは。
  おととい発売された本誌を見ると、武田さんの理想のマイホーム観の談話が出いてた。
  「純和風がいいです。風呂は檜。庭は和風庭園にして、池に鯉がいたりして、部屋は畳」
  武田さん、パラエティな方です、つくづく 。

2011.11.10 Kiyoshi Nishinomiya