2013
Dec 04
(Web)

パタゴニアのカタログ


 パタゴニアの冬カタログが送られてきた。
 また、してやられたと思った。
 何度となくこういう気持ちにさせられた。わたしがもしプロのカメラマンだったら、しまった、こういう手があったかと地団太を踏むところだ。
 白い雪原を犬たちにひかせるソリ。足元には赤い布でくるんだ生活用品。それらをソリの御者目線で。
 寒くてつらい環境なのにそこへ飛び出したくなるような誘惑。白と赤でクリスマス商戦を彩る。
 MDカタログは数多くあれど、パタゴニアのカタログは思わずページをめくりたくなる。

2013.12.04 Kiyoshi Nishinomiya

2013
Dec 03
(The)

ケイゾウさんのアパート建築終盤


 ケイゾウさんのアパート建築が終盤になった。
 ケイゾウさんお気に入りの白のラップサイディングが晩秋というか初冬というか澄んだ青空に映えている。茅ケ崎・香川なんだけれどもどこかカリフォルニアの集合建築。その光景を我らが現場撮影班の西山くんが撮ってきた。
 写真のフレームの真ん中は東京電力の電柱。NTTのケーブルもJcomのケーブルものっている。下にはお稲荷さんも見える。するとやはりおなじみの日本の光景。
 カメラ位置を替えアングルを替え、なんとかこういうものが写らない工夫ってできなかっただろうかねえ、と聞けば、
 「建築物ではなく、この電柱の移設工事写真なんです」
 そうなんだろうか。苦しまぎれの答えなんだろうか。
 この後、確かに電柱移動工事車両が現場に到着した写真はあったはあったが。

2013.12.03 Kiyoshi Nishinomiya

2013
Nov 26
(The)

三橋さんの家、着々と。


 三橋さんの家が着々と進んでいる。
 家の゛顔゛となる部分には急勾配の屋根とドーマーを組み合わせて「ニューイングランド様式」を気取った。
 ニューイングランド様式。およそ500年前にヨーロッパからアメリカ大陸に移住した人々が建てた家の様式。今ではコネチカット州、ロードアイランド州、メイン州など7つの州にまたがった地域をニューイングランド地方と呼ぶ。
 その昔、移住したころ、新天地はアメリカなどという名称すらなかったので、新しい英国、ニューイングランドと簡易的に名付けたんだそうである。
 三橋さんの家。ご夫妻にとって新天地にふさわしい様式だ。

2013.11.26 Kiyoshi Nishinomiya

2013
Nov 23
(Sat)

盛土(もりど)


 茅ケ崎・鶴嶺通り沿いにある細長い畑。この秋の度重なる台風の影響で畑の土が流出してしまった。地主さんからその補充を頼まれたのだが、予算はなく。どこからか肥沃な性質の耕作用土を探してこなければならず。来年の作付けの時期は迫ってきて。切羽詰まっていたのだが。
 近くで畑を掘り返す計画を知った。掘り返して整地すると必ず余りがでる。その所有者に交渉に交渉を重ね、あらかじめ余りの土をもらいうけることができた。
 色、香り、手触り。すべてによし。真っ黒。腐葉土、堆肥充分。
 依頼主さんからはたっぷりご褒美をもらわないといけない。

2013.11.23 Kiyoshi Nishinomiya

2013
Nov 19
(The)

来年の年賀状


  今年も残すところあと一カ月余り。
 この時期になると弊社女性社員の田辺が口うるい。
 「年賀状のデザイン、まだできませんかぁ」
 お世話になっている方々の宛名を心をこめて書くのだという田辺の姿勢には、それはそれは頭がさがるのだが、年の最後をこの仕事としている区切り方に、もうちょっとぎりぎりまで、すくなくともボーナスが出て年末調整の申告用紙が回ってくるまでは緊張感を持ち続けてくれませんかねえ、と言ったら角が立つだろうか。
 それでも、毎年、来年の年賀状と向き合うと敬虔(けいけん)な気持ちになる。
 ゆく年を振り返り、くる年を生きる。
 来年の干支は”馬”。それに特別な思いも重なる。
 今年の春に逝った母親の干支だ。 

2013.11.19 Kiyoshi Nishinomiya