
明日は盆の入り。モデルハウスの庭掃除中、たちまち周囲が暗くなり、雨に降られた。
思い返せば。
雨ばかりでなく、女の子にフラれた話はいっぱいある。
フッたことはほとんどないのに、フラれたことはいっばいある。
その何度目かの時に、「女の子は精神が成熟するのは早く、きっと同じ歳では負けるに決まっている。ましてや女の子は恋愛にかけてはプロフェッショナル」そう思った。
そんな折、私は大学3年生。高校の後輩の女の子に通学の帰りの電車、東京発の中で、出くわした。
私が高校3年生の時に1年生だった娘だったが、おおっ、大学生ともなればなかなかいけるじゃないか。二人がけの席に並んで座った。
いくつかの話題を積み重ね、ようやく車の話で盛り上りをみせた。
「ねね、外車だったらなんの車が好きなんですか」と聞いてきた。
「そだねえ、アレック・イシゴニスのミニクーパーは名車だねえ。ホンダがシビックを出してからはちょっとかすんでるけど、かすんでるけど、横置きエンジン、前輪駆動、2ボックススタイル、ありゃあ画期的な設計だよ」
POPEYEの「ミニクーパーでマイボートに会いにいこう」という特集記事を読んだばかりだった。
「あらやだあ、私ミニクーパー大好きなんです」
いいぞいいぞ、いけるぞ。
「でも、私どっちかというと、シトロエンにくるってるんです。それもツートンの塗り分けの。シトロエン、どう思いますか」
「シトレーン、いいじゃないの」。ほんとは知らなかった。まだ免許も取っていなかった。
「えっ? シトレーンって、そういう車あるんですか」
間が空いた。
とりつくろったが、深みにはまった。
「シトレーン450SLC。お高い車だよねぇ。まだ見たことないんだけどさ」
「・・・今度、お父さんに聞いてみます。うち、自動車修理工場やってるから」
電車はやっと大船についた。茅ケ崎まで20分。横に並んでいる気まずさが重たかった。
明日は盆の入り。去年他界した母に感謝して、過去をいつくしみ、迎え火を焚こう。
2014.8.12 Kiyoshi Nishinomiya
2014
Aug 05
(The)
むせかえるような夏

38年前の夏、私は19歳だった。
その夏も猛暑、多湿だった。台風が張り出した太平洋高気圧にじゃまされて日本海側を通り熱せられた水蒸気を呼び込んだのは、今年とよく似ていた。
むせかえるような夏。私は西浜でサーフィンをし、夕暮れには恋した女の子のことを想っていた。とびっきりの美人だった。
恋した女の子は都内に住んでいた。その夏の初めに出会った。何度か海に誘ってはみたが、ハンバーガーショップのバイトが忙しいからとそのたびに断られていた。都内のハンバーガーショップ。
だからこっちから出かけていって、ハンバーガーを食べて帰ってきた。そしてサーフィンをして夕暮れにはセンチになって。
サーフィンの、もっと大人の仲間はたびたびガールフレンドを海に連れてきていた。当時、女の子はサーフィンをすることはなく水着姿で丘から自分の彼氏の波乗りを見る、それが立派なビーチサイドのデートのスタイルだった。
そういう大人の女性の水着姿がまぶしく。一方で、こっちはひたすらハンバーガーを食べに行く口実を見つけるだけで。
ところが、その夏の終わり、奇跡がおきた。私とハンバーガーショップの彼女が付き合うようになった。
来年の夏、きっと、私も年下のサーファーたちがうらやむような渚のシンドバッド、そう思っていた。
しかし、一年は続かなかった。若い頃の一年は長かった。とびっきりの美人を前にいつでも背伸びをしていた。やがて嫉妬もした。けんかもした。彼女の水着姿はとうとう見ることはなく、次の夏が来る前に別れた。
猛暑、多湿。むせかえるような夏。私には不快ではない。肌に触れる空気はどこか切なく懐かしい。
2014.8.05 Kiyoshi Nishinomiya

弊社の現場写真は西山くんが撮ってくるのが常だ。そのデジカメのデータの中にウッドデッキのおしゃれな庭の写真があった。グリーンのキャンパスのパラソル、ココヤシの鉢植え、影が夏らしいソテツの葉、赤いジョ―ロ。はて、どこのお宅の家なんだろうか。
聞けば、西山くん自身の家だという。
さぞかし楽しげな夏のガーデンパーティーの日々?
ところがところが、飼い猫が外に出ないように窓は閉めっぱなし。わずか水やりの時だけ足を踏み入れる場所なんだそうだ。
ひたすらガラス越しの観賞用のウッドデッキガーデンのようだ。
2014.7.30 Kiyoshi Nishinomiya
2014
May 08
(Thu)
調整区域に家は建てられるのか?

調整区域に家は建てられるのか?
平成16年ごろまでは病院や社会福祉などの建物は許可になった、と記憶しているが、一般住宅においてはそれ以前からずーっと無理だった、一部の事情を除いては。
このたび相談に来られた方は、その一部の事情に値するかどうか、と頭をひねるケース。
午後から、本人と私と細井ちゃんで資料をたくさんもって市役所に打ち合わせに行くことになっている。
うまく建てられるといいねえ。相談に来られた方、そこに家を新築されたらさぞかし楽しい日々を送ることができるだろうに。よくある話なんだけれど、なんとかならんもんだろうかねえ。
2014.5.08 Kiyoshi Nishinomiya
2014
Apr 04
(Fri)
ブラックベリー変更

Docomoのブラックベリーの私用の壁紙をフルーツのブラックベリーとコガネムシの取り合わせで合成した。
そうしたら、ちょっとグロテスクすぎませんか、フルーツのブラックベリーもほとんど黒色で重たいです、いっそのこと爽やかなシジミチョウ、この取り合わせで、というメールが届いた。
当初は私もそう思っていた。シジミチョウは小粒の紫色の蝶。日本の蝶の4割がシジミチョウ。ありふれていても美しさに目がとまる。可憐すぎて、57歳の私にはちょっと気恥ずかしい、と躊躇していた。
しかし、20年前から使っているフォトショップで重ねると、おお、割といいじゃないか。
2014.4.04 Kiyoshi Nishinomiya