2012
May 08
(The)

高知から問合せ


 弊社施工例・横浜の萩原邸が雑誌の表紙に起用された。去年の夏に発売されたネコ・パブリッシングの「ガレージのある家Vol22」
 それを見た高知県の方から「私、こういう家を建てたいんですよ」と電話をいただいたのが去年の9月。戸惑った。設計士の細井ちゃんとも話合った。
 こうも距離が離れていると施工は難しい、地元の工務店を勧めるのが良心的じゃないだろうかねぇ。設計部分だけでもさせてもらえばありがたいじゃありませんか。そうかなぁ、高知まで打ち合わせに行くったって飛行機だよ。PDFがいまどきの打合せですよ。そうかなぁ、紙だけで気持ちが伝わるんだろうかねぇ。紙じゃありませんよ、電子図面ですよ、本だって電子書籍の時代に入りました。
 そうしているうちに高知の方からの連絡はぷっつりと途絶え、私、実は内心ほっとしていた。が、このゴールデンウィーク中にメールが届いていた。
 「先月土地の購入が決まりました。これからいよいよ設計プランに集中してまいろうと思います。ついてはまず萩原さんのお宅の見学をお願いしたいところです」
 高知県に家を建てに行く。こいつぁ難問奇問だ。 

2012.5.08 Kiyoshi Nishinomiya

2012
Apr 28
(Sat)

雨の日が多かった


 4月は雨の日が多かった。
 建築現場は外。アウトドア。私たちの仕事は常に天候に左右される。
 4月上旬の長い雨模様を「菜種梅雨」という。菜の花が咲くころに降るからこう呼ばれている。菜の花も結実した4月も下旬。まだ天候不順。うかうかしていると「走り梅雨」が5月にやってくる。6月7月は梅雨本番。8月は台風が来て、9月10月は「秋の長雨」。11月12月は「さざんか雨」
 1月2月は寒いが雨の日が少なく真冬に建築は向いている。春になるとつくづく思う。
 加藤さんのお宅のフレーミング工事も空模様とにらめっこしながら続く。

2012.4.28 Kiyoshi Nishinomiya

2012
Apr 26
(Thu)

渡邉さん玄関デッキ仕上げ


 渡邉さんの玄関デッキを仕上げた。
 レッドシダーにこげ茶のオイルステンを塗った。大変にいい感じに仕上がった。白の窓飾りが一層映えてきた。
 玄関ドアも塗った。塗装名人の石川塗装の手によるもの。最初は薄い茶色を塗る。程よいコントラストを見つけるには最初から濃く塗らない。少しずつ黒色を混ぜて塗る。
 仕上がりは極々濃いこげ茶色。
 その前に建つと、20世紀初頭のニューオーリンズ。扉の向こうからデキシーランドジャズが聞こえてきそうだった。

2012.4.26 Kiyoshi Nishinomiya

2012
Apr 23
(Mon)

渡邉さんの玄関デッキ


 玄関戸口に入るアプローチの素材はいくつか考えられる。コンクリート、タイル、砂利、レンガ。
 私、レッドシダーのデッキのアプローチが一番好きだ。だからついつい建築設計図面もそうした提案になりがち。
 渡邉実・瞳さんご夫妻もまんまとその意図に乗せられた。
 わずかな距離でも家に帰ってきたという表情がある。玄関ドアを開けるのもやはり楽しげ。カントリーウエスタン的な生活感。いいですなあ。
 どこか煩雑な日常から解放される。

2012.4.23 Kiyoshi Nishinomiya

2012
Apr 21
(Sat)

「YUMAの弾き屋」の表札


 「YUMAの弾き屋」の表札が届いたとその本人からメールがあった。
 竣工に合わせてオリジナル品を密かに発注していたらしい。YUMAさんと家を設計した細井ちゃんとで出来上がるまではないしょにしていましょうね、と約束もしていたらしい。
 ところがおととい私が訪問した際にはデザイン画を、YUMAさん、隠しきれずにご披露していた。「細井ちゃんにはないしょにしておいてくださいね」
 そうしたないしょのないしょの表札が昨日出来上がった。
 HP上で設けたアイコンをモチーフにデザインしてくださった。うれしいうれしい限り。
 御影石の平ら面にペイント仕上げの彫り込み文字。お高かったんでしょうが、私、思わずぐっと胸にきました。ありがとうございます。
 

2012.4.21 Kiyoshi Nishinomiya