2014
Jul 18
(Fri)

捨てコンの前方後円墳


 この頃弊社のニシノミヤストリートで茅ケ崎市教育委員会による埋蔵物文化発掘調査があった。奈良平安時代の住居集落跡が出てきた。6月30日に調査は終了したが、まだ、半月あまりのことで記憶に新しい。
 そんな折、茅ケ崎市H様邸の基礎工事が始まった。基礎工事の初期段階ではしっかりとしたベタ基礎を敷設する前に、地盤安定のためにおおよそのコンクリートを建て物の外周に流して施す。意図的に捨てるので、これを建築用語では「捨てコン」と呼ばれている。この捨てコンの作業風景を西山くんがデジカメにおさめてきた。
 おお、前方後円墳じゃないか。H様邸は多角形の部屋のある設計。カメラアングルによってはクフ王ピラミッド、始皇帝陵とならんで世界三大陵と並び称せられる仁徳天皇の前方後円墳によく似ているじゃないか。
 1000年か2000年経って、ここら一帯を茅ケ崎市教育委員会が発掘調査をしたとしよう。そうすると、住居集落なのに、仁徳天皇の前方後円墳と酷似した利用跡。んー、これはこれは、ひょっとしたら身分の高い人の所有地だったんじゃないだろうか。どうせだったら、そう首をかしげていただきたい。

2014.7.18 Kiyoshi Nishinomiya

2014
Jul 16
(Web)

K様邸のフレーミング


 台風8号の通過で一気に梅雨前線も押し上げられ、いよいよ梅雨明けとなったんじゃないかと思わせるほど晴天が続く。またしばらくすると梅雨空に舞い戻るというこのタイミングに、K様邸のフレーミングが終わった。構造用合板で覆われた家。まだ窓もサイディングもおさめられてはいないが、家の外観は見える。在来工法では上棟時といい、ツーバイフォーではこの状態をフレーミング終わりという。
 左右対称のジョージアンを意識したニューイングランド様式の家。ラップサイディングの色も決まり、ちょっとアンティークなアメリカの郊外にありそうな家になる。
 もう次の台風9号が日本の南の海上に発生しているとか。こんどこそ北上したら梅雨前線を押し上げてほしい。

2014.7.16 Kiyoshi Nishinomiya

2014
Jun 19
(Thu)

H様邸の図面を目の前に


 H様邸着工の準備がすっかり整った。2週間前には土砂降りの中、地鎮祭も行われた。基礎工事の着手の用意もできた。
 さて。施工のスタートなんだが。
 うれしい悲鳴。茅ケ崎を出て、鎌倉、横浜にと、弊社にご発注いただける方たちのエリアが広がりつつある今日この頃。もともと年間10棟引き渡しのキャパシティの私たち。エリアが広がり、その分慎重に慎重に行動を重ねると、10棟が8棟になってしまうわけで。
 茅ケ崎のH様邸。仕上がった設計図面を目の前に。どうやってこなしていこうか、と思案していたのだが。
 この際、社長自ら施工担当すればいいじゃないですか、との声が高くなり。
 昔とった杵柄。
   前略、Hご夫妻様。かくかくしかじか。6月28日10時から、私が次回お打ち合わせの席につくことになりました。早いものでご契約をしていただいたのが、去年の夏だったでしょうか。都内から茅ケ崎に移り住み、とうとうここに落ち着かれ。当初は都会のハイセンスなご夫妻かと思われましたが、それとは裏腹な面も垣間見れ。なにかと安堵もしており。なにとぞよろしくお願いします。 

2014.6.19 Kiyoshi Nishinomiya

2014
May 26
(Mon)

K様邸基礎工事


 K様邸の基礎工事が着々と進んでいる。
 歳をとると月日が経つのが早い。第六天神社の神主さんをよんで地鎮祭が行われたのが先週の水曜日のこと。
 「天文学者や宇宙物理学者の一部の方たちでは、神がいないと説明つかない公式があるとこの頃言われているそうですが。やはり神様はいるんでしょうかねえ」
 と神主さんに聞いてみた。その答えを待つ間、興味津津。神主さん、仕事柄、ほんとうは知ってるんじゃないだろうか。
 「どうなんでしょうかねえ」
 期待はずれだった。
 「長年神に使える立場としても、わかりませんなあ。私が知りたいぐらいです」
 今後、神主さんとその件について談義をもつことになった。

2014.5.26 Kiyoshi Nishinomiya

2014
Apr 19
(Sat)

端正なジョージアン・スタイル


正面から見ると中央にある玄関扉。そこを中心に左右対称に振り分けられた窓の配置。鏡を立ててもアンバランスなスケールはどこにもなく。
19世紀中頃アメリカ東部で発達した建築様式がジョージアンと呼ばれるもの。K様邸はこの様式を意識したプランに決まった。
Kさんは某有名なアパレル業界人。かなりデザインには敏感なんだけれども、トラッド中のトラッドの家を求められた。
しかし、限られた敷地面積の中にジョージアンの家。これが一番設計者泣かせ。

2014.4.19 Kiyoshi Nishinomiya