2014
Apr 08
(The)

F様邸の床組工事


 一見すると、能の舞台のように見える。猿楽や狂言が演じられそうに思える。
 ツーバイフォーの躯体工事は床を合板で太鼓のように貼るところから始まる。そこに間もなく1階の壁が立ちあがって、ああ、住宅が建ちここにどこからか家族が移り住むんだ、と想像しやすくなるが、それまではただ広々とした床。能の舞台か柔道・剣道の道場のように見える。
 仕切り壁には生活の気配。ようやく備わるかもしれない。

2014.4.08 Kiyoshi Nishinomiya

2014
Apr 02
(Web)

この夏、竣工予定の皆さま


 F様邸の基礎まわりには給水設備・排水設備が敷設された。照準は7月末の竣工にぴたりと合っているはずだった。
 2月の二度にわたる大雪でリクシル(イナックス)のキッチン工場が打撃を受け、操業が困難になっている。Fさんのお気に入りキッチンは一番がTOTO製品、二番がトクラス(YAMAHA)だったが、リクシルからTOTOに振り替え人が続出、TOTOもパンクした。
 納品困難の知らせをTOTOが発信したのが3月25日火曜日のこと。大慌てでFさんにその旨を伝える。Fさんは素早くその週末にトクラス(YAMAHA)のショールームに訪れ、振り替え製品を決めてきた。
 もし、振り替え製品を決めなければ、全国のリクシルとTOTO断念者がトクラスに殺到しやがてトクラスの工場もパンクするはず。
 全国の施主の皆さま、ご用心。振り替えは今週末までに。

2014.4.02 Kiyoshi Nishinomiya

2014
Mar 29
(Sat)

M様邸を広角レンズで


 鎌倉市・腰越のM様邸は2階に小屋裏利用ありの建物だ。前面道路からカメラにおさめようとすると全体像は入らない。設計図では1/100の縮尺で細井ちゃんが描くき、それは当然、一目瞭然なわけで。
 現物の全体像を目視で把握しようとするとずいぶん離れた場所に立つ必要がある。カメラレンズも同じ。広角レンズが役に立つ。近距離からでもすっぽり入ってしまう。
 10-22㎜のを使ってM様邸を撮ってみた。人間の目よりも視界が開けた。

2014.3.29 Kiyoshi Nishinomiya

2014
Mar 25
(The)

謎の万力


 3月22日はすっかり春めいていた。日差しもシャープな日影を作るほど力強くなっていた。そうした中、鎌倉市・腰越のM様邸の上棟式があった。今ではすっかりすたれてしまった上棟式。飲酒運転による減点制度が強化された10年余り前、上棟のおめでたい席の後だろうと取り締まりの差別はなかった。職人達ももならば欠席をと、大事をとるようになりその風習がなくなった。
 そうした昨今、めずらしくM様邸では昔ながらの上棟式が行われた。親、兄弟、親戚、親しい近所の人。私も車を家において出席した。
 お酒をたくさんいただいた。日本酒3合ほど。私にとってはへべれけの量だ。外の風に酔いを醒ましていると、見慣れない器具に目がとまった。万力のようだが。人の頭をふたつほど並べたくらいの大きさ。これに指を挟もうものなら骨が砕けてしまうくらいの力量に目をこすった。意味は不明だが125という数字も見える。
 やはり万力だった。しかし、私たちツーバイフォーの建築現場にこれほどの万力を使う職人さん、いたんだろうか。いや、私、ちょっと酔っ払ってしまっている、と自分の酩酊ぶりを疑った。
 隣に立ってしゃべるMさんの言葉が聞こえてきた。
 「これは、パパのなんです」
 私はもう何が何だかわけがわからなくなった。

2014.3.25 Kiyoshi Nishinomiya

2014
Mar 20
(Thu)

M様邸の井戸ポンプ


 去年の暮れに竣工したMさんご夫妻の家。ただいまガイコウ工事終盤を迎えている。
 井戸なんか庭先にあったっけ?
  外水道の場所に蛇口ではなく手押しの井戸ポンプが鎮座していた。
 私この頃、新しくつくるシノミヤストリートに弥生時代から奈良・平安時代にあった集落の遺跡が埋蔵されていることがわかり、そっちの古代ミステリーに気をとられていた。
 M様邸の庭先にの井戸。こいつは気にかかる。この2、3ヶ月の間に井戸掘りを弊社賜ったんだろうか。春先のお彼岸ミステリーだ。

2014.3.20 Kiyoshi Nishinomiya