カレンダーも残すところ、後2枚となった。
この時分になるときまって田辺が口うるさくなる。
「年賀状のデザイン、早くしてくださいよ。宛名書きで私はいつもおおわらわになるんですから」
私は、いよいよ年があらたまろうとする時に作るのが一番いい。ケイケンな気持ちになる。それをクリスマスもまだ来ていないうちから、気持ちをカモフラージュし、偽りながら考える。
2015年版は、鉛筆削りのカスを素材に使った。
2014.11.11 Kiyoshi Nishinomiya
2014
Nov 11
(The)
カレンダーも残すところ、後2枚となった。
この時分になるときまって田辺が口うるさくなる。
「年賀状のデザイン、早くしてくださいよ。宛名書きで私はいつもおおわらわになるんですから」
私は、いよいよ年があらたまろうとする時に作るのが一番いい。ケイケンな気持ちになる。それをクリスマスもまだ来ていないうちから、気持ちをカモフラージュし、偽りながら考える。
2015年版は、鉛筆削りのカスを素材に使った。
2014.11.11 Kiyoshi Nishinomiya
2014
Nov 10
(Mon)
H様邸の工事が着々と進んでいる。ただいま外壁を貼っている真っ最中。
弊社ではおなじみの東レのラップサイディング。東レの方だって弊社はおなじみのはず。2年連続東レのラップサイディングコンテストに入賞。こうなると主催者側から、今年もコンテスト参加してくださいな、とお誘いがある。
さて、H様邸。いいお宅になりましたなぁ。魅力的なお顔ですこと。お引き渡しは、来年の2月。もう少しお待ちくださいまし。
2014.11.10 Kiyoshi Nishinomiya
2014
Oct 17
(Fri)
H様邸の工程も半ばにさしかかってきた。
多角形の部屋のある家、これが特徴。建築様式でいえば、アメリカンヴィクトリアン様式。1920年代にアメリカで流行った様式だ。ほら、東京ディズニーランドの入口から入ってすぐにあるショッピングモール街、あのおしゃれな街並みはほとんどがアメリカンヴィクトリアン様式。
Hさんご夫妻はそのことを知ってかは定かではないが、あれこれ迷った末に、ここにたどり着いた。
仕上がりがなかなかの楽しみ。遮熱シートを覆った時点で、私には笑みが漏れてしまう。いい家ですなあ、手前味噌ではありますが。
来年早々のお引っ越しの予定。
2014.10.17 Kiyoshi Nishinomiya
2014
Oct 11
(Sat)
私、ここのところとても慌ただしかった。茅ケ崎市の矢畑・鶴嶺の開発工事、それと去年・今年とこの地区で発生した相続問題。建築士というよりは、あたかも不動産鑑定士だとかファイナンシャル・プランナーだとか税理士だとか、こうしたた職種のような日々だった。
そうした中、着々と進行していた、「善行ハウス」というコードネームのお宅。
おおっ、気がつけば。竣工したではないか。
いいです、上々の出来映えです。施主のご夫婦からもお礼のメールもいただいたわけで。
ソチオリンピックの頃ですよ、さかんにプランを考えていたのは。今年の2月の大雪の頃でした。
早いものである。今日は10月も半ばにさしかかろうとしており。まだまだ慌ただしい日々。つづく。
2014.10.11 Kiyoshi Nishinomiya
2014
Oct 03
(Fri)
Hさんご夫妻の家には多角形の部屋がある。八角形のような部屋である。大きからず小さからず、夫婦水入らずで過ごすことが目に見えるような部屋だ。
Hさんご夫妻とは去年の今頃から設計の話が始まった。
おなじみの細井ちゃんの設計で2ヶ月後の12月末に「大屋根の家プラン」で収束が見えたんだけれども、お正月を挟んだら、「やっぱり多角形のある部屋がいいですなあ」とHさんご夫妻のお言葉。
積み木を崩すように「大屋根の家プラン」を頭から消しましたとは、細井ちゃんの弁。私はどちらかというと、「いいぞいいぞ、かっこいいぞ」とほくそ笑んでいた。
この秋、いよいよ躯体工事までやってきたが、かなりまれな米国製玄関ドアにHさんご夫妻の目がとまった。大慌てしたのは田辺さんで、商社に問い合わせると4ヶ月の納期待ち。
「それでも、私待つわ」とHさんの奥さまは昔のデュエットの歌のようなタイトルを口にされる。
田辺さんはこのじれったい4ヶ月の納期について細井ちゃんに八つ当たりした。
「こういうまれなドアは最初の設計図に盛り込んでおいてくださいな」
細井ちゃんはただいま鶴見区のM様邸に取りかかっており忙しい毎日。聞く耳なんて持ち合わせていないんじゃないかねぇ。
その一方で、私が終えた菊池さんの家のイメージ図の実施図面は、これまた細井ちゃん待ち。私は八つ当たりはしないが、のちのち根に持つほう。
まずはHさんご夫妻の多角形の部屋のある家、いいぞいいぞ。
2014.10.03 Kiyoshi Nishinomiya
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