2012
Nov 19
(Mon)
フォード・トラックのアクシデント
私は日ごろ1961年式のフォード・トラックに乗っている。
昨日は東京都八王子市のクラシックカーパレードに参加した。製造から30年以上たった日本・アメリカ・ドイツ・フランス・イタリアなどの車が250台。八王子市内をパレード。今年で33回を数える。
パレードは20キロほどのイチョウ並木を平均時速10㎞で走行。前日は入念なチェックはおこなったつもりだった。オイル漏れ、ラジエターのクーラント液、タイヤの空気圧。どこにも異状はなかった。
50年余り前のトラックはオーバーヒートすることもなくパレードをそつなくこなした。が、帰路、茅ケ崎へ帰る途中でアクシデントが起きた。
シフトレバーが、サードから抜けない、入りっぱなし。後進はできなくなった。発進もエンジンの回転数を上げ、どこにあるかわからないクラッチ板を長時間擦り合わせる。車内にも焦げ付く臭い、クラッチ板焼ける臭いが充満すると、ようやくそろりそろりと車体が動く。どこまでクラッチ板がもつか?
たどりつけないと思いましたねえ。それでも帰ってこれましたねえ。車から降りた時はほっとしました。
来年はクラッチ板を5枚ほど持っていこうかと思いましたねえ。
2012.11.19 Kiyoshi Nishinomiya
世の中には牧場地なる物件がある。居抜きでそのまま酪農ができるように、住まいもあれば牛舎もあればサイロもついている。清流がわき出る沢まである。馬だ牛だアヒルだを連れて行きさえすれば、その瞬間からカウボーイ、いいぞ。
広さ1万7000坪。価格1250万円。まんざら手が届かぬ夢物語でもない。西部劇ごっこ、北の国からごっこ、なんでもございだ。
ところが、そこは福島県双葉郡浪江町にある。
この頃テレビで流れている車のコマーシャルのキャッチコピー。「先が見えないからこそ、面白い」
ワインディングロードを走る車に突然広がる新しい光景。人生だってそうポジティブにとらえれば面白い。
一方で、先が見えないからすべてのものをなげうつ。現在の所有者がやむなく売りに出さざるを得ない心境をお察しするに、ポジティプなどと言ってはおられず。私だったら恨んでも恨みきれない日々がまだまだ続く。
2012.11.16 Kiyoshi Nishinomiya
2012
Nov 10
(Sat)
L.L.Bean冬のカタログ
秋が短い。そう感じることが多くなった。つい最近まで、「暑い暑い、いつまで暑いんだ、まったく」と言っていたのに、昨日今日の朝晩は寒い。暖房をするようになった。
20日前に届いたL.L.Beanカタログのテーマは「恋する秋」だった。このたび届いたカタログのテーマは「暖かい冬」。
冬物の拡販期。生地も厚手で、製品の価格帯も上になってくる。売り上げを伸ばすここぞのチャンスと、マーケティング部はここしばらく頻繁にDMカタログを打ってくるだろう。
次回はきっと12月8日土曜日までに届くようにしかけてくるはずだ。
テーマは「ホットなクリスマス」。
暖かい冬物衣料、自分で使ってもよし、クリスマスプレゼントにしてもよし。まずまちがいない。
一方で、カタログのモデルさん。いつ見てもお美しく。アウトドアブランドらしくちょっぴりワイルドっぽさも持ち合わせた表情で。ページをめくらざるを得ませんな。
2012.11.10 Kiyoshi Nishinomiya
2012
Nov 07
(Web)
寒くなればクリスマス
朝晩すっかり気温が下がってきた。寒くなればクリスマス。
クリスマスといえば恋の季節。若かりし頃の私。当時ご縁があったかわいらしい女性の誕生日はクリスマス近かった。そこでプレゼントは一回で済ませていた。なんと効率的だったことか。
何を買ってきて何をしゃべったかはまだ覚えているが、思い出すとちょっと恥ずかしい。それでもさわりの部分をご披露すれば、
「君の誕生日にクリスマスイブなんて、かすんじゃうよ」
んー、やっぱり恥ずかしい。
寒くなればクリスマス。クリスマスといえば恋の季節。私にそういう時代もあった。
2012.11.07 Kiyoshi Nishinomiya
2012
Nov 02
(Fri)
エンジニアの落合氏
エンジニアの落合氏が私のバイクを引き上げに来たのが、去年の暮れの12月29日の夜のこと。闇夜にまぎれて夜逃げのような速さでバンに詰め込むと帰って行った。1967年のハーレーのエンジンを載せ替える計画がようやくスタートした。
だが、あれから10ヶ月余り。落合氏から音沙汰はない。
この間、当然バイクに一度もまたがらず、だからその時間が余ってしまった。おかげで私はなんとガーデニングにいそしんでしまった。とりわけバラ栽培にはまってしまった。
オールドハーレーを駆りハードボイルドなバイカーを気取っていた私だが、今や、剪定ばさみやら堆肥やら消毒液やらと親しむガーデナーとなってしまった。靴だっておんなじブーツでもいまやゴムの長靴だ。
また元のハードボイルドなバイカーに戻れるか、ちょっと心配だ。
エンジニアの落合氏に、ひょっとしたら、
「もういい歳になったんだから、バイクからおりて、そろそろ地に足がついた生活でもしてみたら」
と私は導びかれつつあるかもしれない。
2012.11.02 Kiyoshi Nishinomiya