2011
Nov 18
(Fri)

シンガーミシン



  
 1851年アメリカで生まれたミシンメーカー・シンガー(Singer Corporation)の生産台数は2年経っても1,000台も満たない数だった。
 ところが、設立から25年後の1876年には26万台を上回った。世界各地で一家に一台あって当然のものだった。
 昭和の時代、日本でも街にひとつはミシン屋さんを見かけた。
 ところがところが、2011年の今日、各家庭からミシンの姿はほとんど消え、家の設計段階ですら「ミシンを置く位置はここにして下さいな」というリクエストは皆無。はて、思い起こせば、かつて一軒だけあったか。
 衣料の大量生産コスト安の時代に見合わないものになってしまったんだろうか。
 そんな時、私はシンガーミシンをアメリカから大量入荷の計画をたてている。
 ユニクロに対抗しようなどともくろんでいるわけではないが、その数、100台ほど。
 弊社住宅プランには「ぜひに、シンガーミシンはここに置いてくださいな」とのリクエストがつきものになる、という代物だ。
  

2011.11.18 Kiyoshi Nishinomiya

2011
Nov 15
(The)

1956年生まれのフォード



 
 1956年のフォード・サンダーバードにはひとしお興味津津である。
 後部座席の丸窓が特徴。
 もちろん「アメリカングラフィティ」にも登場する。リチャード・ドレイファスがDJウルフマンジャックに頼み、自分の思いを打ち明ける謎の美女が乗っている車。
 いいですなぁ。あんな車に乗るとしたら、馬を飼うことすらあきらめることができるだろうか。
 1956年。奇しくも私と同い歳。55歳。ひょっとしたら生涯を共にできるかもしれませんなぁ。

2011.11.15 Kiyoshi Nishinomiya

2011
Nov 14
(Mon)

アメリカングラフィティ


 

 

 私が映画「アメリカングラフィティ」を見たのは大学生になってからだった。
 映画の設定は1962年のアメリカ。何人かの高校生の登場人物そのひとりひとりが旅立ちを翌日に控えた夕刻から翌朝までの一夜の出来事を描くというもの。
 1973年公開時、私も高校生。同い歳の目で見ることができかなったのが悔やまれる。
 DVDどころかビデオデッキすらなかった時代に、池袋の名画座で私は30回は見た。ヒッチコックばりの凝ったサスペンスでもなく、スティーブマックィーンが出るでもなく、ロッキーのように気持ちが高揚するものでもなく。
 それでも高校生活をあとにする面々の淡々とした姿が新鮮だった。洋服、車、女の子の口説き方。どれをとってもお手本だった。いまでも教科書。
 だから、私は家のデザインまでがアメリカングラフィティしてしまう。
 

2011.11.14 Kiyoshi Nishinomiya

2011
Nov 11
(Fri)

ハイファイセット


  もう35年以上も前のこと。
  私が大学受験を終えると「赤い鳥」は「ハイファイセット」になっていた。
「竹田の子守唄」「翼をください」 などの曲は「卒業写真」や「冷たい雨」に代わっていても、女性ボーカルのあのアコースティックな柔らかい声はそのままだった。
  小田和正をして稀代の美声の持ち主と言わしめた女性ボーカルは、山本潤子の名と知ったのは、ずーと後のこと。ハイファイセット解散後だったんじゃないかなぁ。
  入学当初、私たちはアイビーを気取る事を原則としていた。ケネディカットのヘアースタイル。ボタンダウンのシャツ。靴はコインローファーじゃなくっちゃいけない。
  とびっきりかわいい女の子がいて、そうだねぇ、キャンパスの半分の男は彼女に恋していたんじゃないかねぇ、何百分の一かの確率でかつての私が勝者になりかかったんだけれども、フラれました。
  「冷たい雨」はほんとうに冷たかった。
パチンコ店に繰り返し流れていた「冷たい雨」
  外に出ると、雨が降っているじゃありませんか。ちょうど11月の中旬。まだ雪にもなれなくて、ただ冷たいだけの雨。
  4年間。山本潤子さんの歌声には何かにつけ、さんざん泣かされましたなぁ。

2011.11.11 Kiyoshi Nishinomiya

2011
Oct 27
(Thu)

石松久幸さんから便り


  昨日から始めた草刈り、まだ終わらず。カウボーイの第一歩は「今日の仕事は今日終えるべし」だが。
 そうした中、カリフォルニア在住の人生の達人・石松久幸さんからうれしい便りが届いていた。
 原文を抜粋すると
 「アメリカでは、1500ドルも出せば良い馬が手に入ります。外乗慣れ、物怖じしない馬です。目的からすると、アラブ、クオーター・ホース、ミゾリー・フォックス・トロッターが良いと思います。日本は競馬崩れのサラブレッドが大半、アメリカからの輸入が良いかと」
 輸入ですか、馬を。
 電卓をを叩くと1500ドルは11万5000円前後。車のクラクションにも動じない馬がいそうだ。夢が一歩近づいてきた。
 アラブ、クオーター・ホースはおなじみですが、ミゾリー・フォックス・トロッターですか?
 直訳するとミズーリ州のオオカミのような足並み。いよいよ奥が深くなってきた。
 一方で達人は正しい指南を繰り返す。
 「まずは、乗馬クラブへ行きなさい。馬の乗り方や、手入れの仕方を覚え、気に入ったら自馬を持つのが順序というものです」
 5年前のバイクの免許・購入はまんまと家内には内緒の成就、あとの祭りとあきらめさせたが、このたびは馬である。
 相当用意周到に事を運ばなければならない。
 

2011.10.27 Kiyoshi Nishinomiya