2011
Nov 14
(Mon)

アメリカングラフィティ


 

 

 私が映画「アメリカングラフィティ」を見たのは大学生になってからだった。
 映画の設定は1962年のアメリカ。何人かの高校生の登場人物そのひとりひとりが旅立ちを翌日に控えた夕刻から翌朝までの一夜の出来事を描くというもの。
 1973年公開時、私も高校生。同い歳の目で見ることができかなったのが悔やまれる。
 DVDどころかビデオデッキすらなかった時代に、池袋の名画座で私は30回は見た。ヒッチコックばりの凝ったサスペンスでもなく、スティーブマックィーンが出るでもなく、ロッキーのように気持ちが高揚するものでもなく。
 それでも高校生活をあとにする面々の淡々とした姿が新鮮だった。洋服、車、女の子の口説き方。どれをとってもお手本だった。いまでも教科書。
 だから、私は家のデザインまでがアメリカングラフィティしてしまう。
 

2011.11.14 Kiyoshi Nishinomiya

2011
Nov 11
(Fri)

ハイファイセット


  もう35年以上も前のこと。
  私が大学受験を終えると「赤い鳥」は「ハイファイセット」になっていた。
「竹田の子守唄」「翼をください」 などの曲は「卒業写真」や「冷たい雨」に代わっていても、女性ボーカルのあのアコースティックな柔らかい声はそのままだった。
  小田和正をして稀代の美声の持ち主と言わしめた女性ボーカルは、山本潤子の名と知ったのは、ずーと後のこと。ハイファイセット解散後だったんじゃないかなぁ。
  入学当初、私たちはアイビーを気取る事を原則としていた。ケネディカットのヘアースタイル。ボタンダウンのシャツ。靴はコインローファーじゃなくっちゃいけない。
  とびっきりかわいい女の子がいて、そうだねぇ、キャンパスの半分の男は彼女に恋していたんじゃないかねぇ、何百分の一かの確率でかつての私が勝者になりかかったんだけれども、フラれました。
  「冷たい雨」はほんとうに冷たかった。
パチンコ店に繰り返し流れていた「冷たい雨」
  外に出ると、雨が降っているじゃありませんか。ちょうど11月の中旬。まだ雪にもなれなくて、ただ冷たいだけの雨。
  4年間。山本潤子さんの歌声には何かにつけ、さんざん泣かされましたなぁ。

2011.11.11 Kiyoshi Nishinomiya

2011
Oct 27
(Thu)

石松久幸さんから便り


  昨日から始めた草刈り、まだ終わらず。カウボーイの第一歩は「今日の仕事は今日終えるべし」だが。
 そうした中、カリフォルニア在住の人生の達人・石松久幸さんからうれしい便りが届いていた。
 原文を抜粋すると
 「アメリカでは、1500ドルも出せば良い馬が手に入ります。外乗慣れ、物怖じしない馬です。目的からすると、アラブ、クオーター・ホース、ミゾリー・フォックス・トロッターが良いと思います。日本は競馬崩れのサラブレッドが大半、アメリカからの輸入が良いかと」
 輸入ですか、馬を。
 電卓をを叩くと1500ドルは11万5000円前後。車のクラクションにも動じない馬がいそうだ。夢が一歩近づいてきた。
 アラブ、クオーター・ホースはおなじみですが、ミゾリー・フォックス・トロッターですか?
 直訳するとミズーリ州のオオカミのような足並み。いよいよ奥が深くなってきた。
 一方で達人は正しい指南を繰り返す。
 「まずは、乗馬クラブへ行きなさい。馬の乗り方や、手入れの仕方を覚え、気に入ったら自馬を持つのが順序というものです」
 5年前のバイクの免許・購入はまんまと家内には内緒の成就、あとの祭りとあきらめさせたが、このたびは馬である。
 相当用意周到に事を運ばなければならない。
 

2011.10.27 Kiyoshi Nishinomiya

2011
Oct 26
(Web)

草刈りをしながら



 
 草刈りをした。頻繁にではないが、たまにやる。建築予定地の草刈。
 2サイクルエンジン付きの草刈り機。ショルダーストラップにぶら下げて回転歯を回す。地面に円を描くように草を刈る。
 セイタカワダチ草の花がこぼれる。ドクダミの青臭い汁が飛ぶ。隠れていたスギナが顔を出す。
 いつもの風景に、今日は特別な視点が加わった。
 馬が食べてもよいものはどれだろう?
 馬と一緒に来れたらぞかし楽しかろう。けれども、この新鮮な草を全部食べさせてもいいんだろうか。毒草があるはず。
 だとすれば、草刈りの手順が変わってくる。まず毒草を見分けてそのあとで馬を放し食べさせる。
 おおっ!そうだ。あとは馬に任せればいい。私の仕事は毒草だけ摘み取ればいい。こいつは効率的だ。
 草刈りをしながら、とたんに企みがわいた。
 「馬は弊社の必需品。社をあげて馬を飼おう」
 いや待てよ、誰かが「だったらヤギでもいいんじゃないですか」とか言うに違いない。
 「うんそうだねそうだね。ヤギでもウサギでもいいんだったね。でも馬は・・」
 「でも馬は?」
 「でも馬は、期待が持てるじゃないか」
 「どう期待が持てるんですか?」
 「ニンジンをぶら下げれば走るじゃないか」
 まぬけな答えだった。もとい。
 「馬は力があるから、材木やレンガを運べるじゃないか」
 さっきより優れているが、まだ説得力に欠ける。
 草刈りの歯も私の頭もぐるぐると回転するだけ。気がつけば、作業は半分もできていない。
 カウボーイの格言「今日の仕事は今日終えるべし」
 カウボーイになるのはまだ先のようだ。

2011.10.26 Kiyoshi Nishinomiya

2011
Oct 25
(The)

石松久幸さん


 自宅で馬を飼うことができるか?
 いまだ夢物語だが、いくつかのHPを訪ねてみると、石松久幸さんのブログにあたった。
 石松さんはアメリカ・カリフォルニア州在住。55歳になる私より年配の方のようだ。最近牧場を買って動物たちと一緒に住んでいるという。馬5頭、犬4匹、猫4匹、カモ2羽、小鳥2羽、。それからロバ2頭、ヘビ2匹。
 一体どうしてこういう生活を手にしたのか、それは謎だが、以前は郊外の一軒家に相当苦労しながら裏庭で馬を飼っていたとのこと。ハエ・臭いなどの近隣に対する気づかいをひと通り経験された。
 メールを出したら、「頑張んなさいよ、応援するから」と激励と共に「自宅で馬を飼うことについて」という、私にしてみると一冊10,000円の名著に値する体験記も送られてきた。
 「三人歩けば、わが師にあたる」とは、孔子の論語。
 人生の達人からそそのかされると、しぼみかかる夢がまた膨らんだ。

2011.10.25 Kiyoshi Nishinomiya