2012
Oct 09
(The)

八木さんの新築


 八木さんの新築工事が着々と進んでいる。グレーホワイトのラップサイディングも貼られニューイングランド様式の家が足場越しに見える。完成されると、そつのない家になる。
 映画「蒲田行進曲」には隙間がない。1982年公開。もう30年前の映画なのにさっぱり色あせていない。風間杜夫、松坂慶子、平田満らが織りなすあの映画には、飽きさせるエピソードがまったくない。
 ライバル橘に看板スターを譲るまいとする銀四郎。「昨日、専務に呼ばれてよ。来年のカレンダーの一月は、銀四郎、おまえで行くからって言われてさ」
 銀四郎の子を宿したために捨てられ、ヤスといっしょなった落ち目の女優小夏。「今夜は、あんた、帰ってきてほしいのよねぇ」
 階段落ちのヤス。「銀ちゃん、かっこいぃ」
 どこをとっても名場面名セリフの連続。観客をして飽きさせる隙間がない。大仕掛けのハリウッド映画だってかなわない。
 八木さんのお宅もそうしたコンテンツがいっぱいいっぱい。まるで「蒲田行進曲」のような家になる。

2012.10.09 Kiyoshi Nishinomiya

2012
Sep 29
(Sat)

台風に備えて


 二世代に渡る住宅を建築中の井田さん。骨格をなすフレーミング工事がとっととっとと進んでいる。そのさなか、大型台風が接近中。今朝から強風が時折吹く。
 地震にはアレルギーを感じていた親世代だったが、台風にはあまり関心がないようだ。飛ばないものと信じていらっしゃる様子。
 もちろん完成してしまえば飛ばないが、建築中の現場は危ない。防護ネットがめくれる、コンパネ板が舞う、角材が上から落ちる、などなど。
 予防策は、怪しきものは除外しておくしかない。防護ネットはあらかじめ束ねる、コンパネ板は結束する、角材はおろしておく。これがいちばんいい。
 台風一過。その後は秋も一段と深まる。

2012.9.29 Kiyoshi Nishinomiya

2012
Sep 27
(Thu)

井田さんのお宅のロケーション


 現在進行中の井田さんの新築工事。井田さんのお宅の西側には小出川が流れている。そのせいで開放感がありロケーションがいい。もうかれこれ25年以上住み慣れた所。このたびは3階建になるのでもっと優れた眺めが望める。
 ところが。
 二世代にまたがって住むご家族は相当迷ったんだそうだ。賛否両論。親世代は否。「ほんとうにいいんだろうか?」海からの津波の溯上である。「大地震がやってきたら川の水が溢れ、流されてしまわないだろうか」と限りない心配を重ねる。
 それを聞いた子世代、
 「何言ってるのよ。家を新築したら、地震は来ないって思わなくっちゃいけないのよ」「いいのよ、いいのよ、新築に3日も住んだら気がおさまるのよ」などなどと、かなりのタカ派意見。
 土地の所有者は親世代。このたびの建築費は子世代。むずかしい論議の末に子世代の意見でまとまった。
 まとまった理由を親世代に聞いてみると、
 「土地の価格より、このたびの建築費のほうが上回っているもんですから」
 弊社の見積りが決定の理由のひとつになったようだ。

2012.9.27 Kiyoshi Nishinomiya

2012
Sep 26
(Web)

バイト先で出会った雨宮夫妻


 4月から始まった雨宮さんの新築プラン。半年かがりでようやくまとまりつつある。年内には着工の運びとなる。
 ケンタッキーフライドチキン茅ケ崎西久保店。ここが若き雨宮さんご夫婦の出会いの場。バイト仲間だったんだそうな。今では男の子二人、女の子一人の三人の親になってしまった。
 設計打合せの時、私、話が行き詰まると決まってケンタッキーの話題で逃げていた。どこの部分が一番おいしいんでしょ。売れ残ったフライドチキンはどうなるんですか? そういえば食べ放題のキャンペーンが始まりましたね。などなど。
 雨宮夫妻も、すぐ、そっちに脱線する。なかなか進まない。そうして、きょう提出するプランは11番目となってしまった。

2012.9.26 Kiyoshi Nishinomiya

2012
Sep 21
(Fri)

ドーマーのある部屋


 田中さんの新居が完成間近かだ。ドーマーのある二階のリビングがいい。明るい、広い。しかし、それがこの家族のトピックスではない。田中さんご夫婦の年齢である。ともに22歳。その若さで家を持つということが最大の話題。契約した時は21歳だった。
 ご主人は毛髪がまだ黄色い。ジーパンだって腰で履かずもっと下のお尻で履く。奥さまだって負けていない。サングラスをかけるとレンズにあたるほどマスカラが長い。そろそろ室内クロスをお選びになってくださいませと会えば、「えー、めんどうくさいィー」とかおっしゃる。車だって車高が低いセドリック。マフラー音も低い。
 ところがすでにお子さんは二人いる。このたびの家を持つことに親御さんの資金援助があるかと聞けば、ないと言う。相当努力されたんだろうと想像できる、おふたりそろって。もちろん、弊社始まって以来の最年少の施主様。この記録はまず破られないと思える。
 新築のお祝いに何を用意しよう。

2012.9.21 Kiyoshi Nishinomiya