2011
Sep 07
(Web)
山中湖M氏邸別荘玄関ホール
山中湖M氏別荘の玄関ホールは圧巻だ。
外観がジョージアン様式を意識した理路整然とした左右対称形ならば、内部もそのルールが重んじられている。
特に玄関ホール。
二階吹き抜けの渡り廊下から下を見下すと構造がよくわかる。一階エントランスからは深緑の一対の玄関ドア。その中心線上にホールからかけ上がる幅広の階段。中段までくると階段は左右に振り分けられる。階段手すりは玄関ドアとの共色の深緑。このふたつの深緑を引き立たせようと、ホールの大理石の床もも階段も壁も、抑えに抑えた白。なかなか勇気のいる選択だったが、アメリカのリビング誌のひとコマを思わせる。
アメリカ在住経験のあるM氏夫妻ならではのたたずまいだ。
2011.9.07 Kiyoshi Nishinomiya
2011
Sep 06
(The)
山中湖M氏別荘
一昨年竣工した山中湖のM氏の別荘。
今年の夏もお招きにあずかり、快適な避暑地生活を堪能させていただいた。
アメリカン建築様式で分類すると、ジョージアン様式を意識したニューイングランド様式の建築。
ジョージアン様式とは1715年から1780年頃にイギリスで盛んに建てられた建築様式。折り目正しい左右対称のスタイル。洗練された素材、繊細な装飾が特徴。1715年イギリスでジョージ一世が王位を継承した時代にちなんでそう呼ばれている。
このジョージアン様式の厳格なルールをもとに、別荘ライフにマッチさせようと、切り立った切妻(三角屋根)のニューイングランド様式にデフォルメさせたのがM氏別荘の特徴。
この夏も、三角屋根から連なるカバードポーチが涼しさを運んでいた。
2011.9.06 Kiyoshi Nishinomiya
2011
Sep 05
(Mon)
「ユマの弾き屋」基礎工事終了
葉山のとある場所の建築地の基礎工事が終了した。
特別に深い基礎設計。敷地は崖を背にした場所。起こりえることを想定して強固な作りとした。
建築主さんは詩人・小説家のアーティストさん。
これから、フレーミング(躯体)工事に入る。来月にはおおよその外観がなりたち、私たちが「ユマの弾き屋」と呼ぶ、アメリカン・ヴァナキュラー(土着という意味)様式のお目見え。
建築主の「ユマ」さんのリクエストは「魔女が住んでいるかのような家」
細部に渡り「ユマ」さんの感性を重んじた家となる。
竣工予定は来年2月。
2011.9.05 Kiyoshi Nishinomiya
2011
Sep 02
(Fri)
木下さんのカーポート
木下さんのカーポートの骨格がほぼ出来上がった。北米産のレッドシダーのカーポート。表情も香りもログハウスのような風合い。
これから塗装を施す。木の素材を引き立たせるシッケンズのオイルステン。何色を選択するかが分かれ道。レッドシダーの個性を尊重するなら、ブラウンなんだけれども、木下さんのご選択はホワイト。
レッドシダーにホワイトのシッケンズで仕上げる。
アメリカの街並みで見かけるガレージ風のカーポートとなりそうだ。
2011.9.02 Kiyoshi Nishinomiya
2011
Sep 01
(Thu)
金田一さんのプランも終盤
金田一さんのプランも終盤にさしかかった。かかる設計士は私と細井ちゃん。
最初に提案したプランに金田一さんのリクエストが加わり、落ち着きどころが見えてきた。密かにもくろんでいる私の意匠計画に、構造とおさまりを得意とする細井ちゃんの同意を得るばかり。
昨日、ラフスケッチをサラサラと描いて送る。私の役割はほぼ終えそうだ。あとは細井ちゃんに苦しんでもらうだけ。
まもなく、金田一さんに二回目の提案ができそうだ。
2011.9.01 Kiyoshi Nishinomiya