2012
Jul 07
(Sat)

3階建ての井田邸


 3階建ての井田邸が着々と進行している。半年かがりのプラン作成。一ヶ月間の確認申請を経て今週ようやく着工となった。
 二世代で住む。親世代の住宅ローンがようよく終わった途端に子世代の方による住宅。3階建てだから相当大きい。最上階は防音室構造。しかもルーフバルコニー付き。ここは親世代のご主人がバンド仲間と占領するという。相当うらやましい。
 完成のあかつきには、希望する方たちがいれば見学にいらしてもかまいませんよ、という了解を得ている。遠慮なくご厚意に甘えようと思う。

2012.7.07 Kiyoshi Nishinomiya

2012
Jun 29
(Fri)

切れたピンクの糸


 工事現場で地を這うピンク色の水糸。注意をひくための派手な色。それでもひっかけて切ってしまう。また結んで使うが、年々老眼が進むと厄介になる。そのまま放置するわけにもいかず、端と端をさがす。
 そうすると必ず頭をよぎる歌。もう35年も前の歌の台詞。「一度途切れた愛の絆は、つないでもつないでも結べはしない。訳も知らず別れる恋人よ、それはきっと男のせいさ」
 歌い終わる頃にはだいたい結び直せるが、焦りながら懐かしむ妙なひとときだ。

2012.6.29 Kiyoshi Nishinomiya

2012
Jun 27
(Web)

ピンクの糸


 工事現場では似つかわしくないピンクの糸だが、これが大活躍する。水平を出す。垂直をだす。直角をきめる。そもそもと工事現場は殺風景。華がない。そうした中でピンク色の糸は浮いている。建築用語で「水糸(みずいと)」という。水平な水面に張って使ったからそう呼ばれてている。江戸時代、もしくは安土桃山時代以前からかもしれない。
 浮いている色だから注目する。地味だと目立たず、うっかり横切ってしまう。

2012.6.27 Kiyoshi Nishinomiya

2012
Jun 15
(Fri)

田中さんの家の基礎工事の写真から


 田中さんの家のフレーミングは始まっているが、それ以前の工事、基礎工事の写真から一階の間取りが読みとれる。
 玄関に入ると左手にクローゼット、まっすぐ行くとホールと階段。つきあたりを右に行き廊下をはさんで3部屋。奥の部屋には大きいクローゼットが隣接している。
 田中さん、ひまわりのような色をした髪型だが、なかなか堅実な22歳のヤンキーお兄さん。しっかり節約するところはしっかり行い、しかるにパソコンを持たない。弊社のHPに何を書かれているか知る由もない。もっとも、知ったところで「えへへ」と照れ笑いするだけのお方。
 この家を建てるにあたって最大のポイントは3歳になる女の子、う―ちゃんが将来ぐれない造りであること。
 設計打ち合わせの時におみえになった田中さん3人家族。奥さまのあゆみさんが何度も何度も、う―ちゃんに、「勝手に部屋からぬけださないよね」と聞いている姿が印象的だった。

2012.6.15 Kiyoshi Nishinomiya

2012
Jun 14
(Thu)

田中さんフレーミング開始


 田中大悟(だいご)さんのフレーミングが始まった。まだ一階の部分。全体像はわからず。道行く人も注目しているわけではない。田中大悟さんの家族は奥さまのあゆみさんと3歳の長女、そしてこの夏に第二子誕生という4人家族。注目の構成でもない。
 しかし驚くべきは田中大悟さん。まだ22歳。この歳で住宅ローンを組んで資産を持つという。私が接した中では最年少の方じゃないかなあ。
 よほど着実な生活ぶりかと思えば、みかけはそうでもない。ジーパンはするりと脱げそうなずっこけスタイルだし、顔にピアスの跡はいっぱいあいているし、髪の色はひまわりを思い出させる黄色。ヤンキーなお兄さん。
 ところがところが実態は、16万キロも走っている15年落ちのセドリックが愛車。倹約すべきところは相当がんばっている。なんたってパソコンも持っていない。弊社のHPに何が書かれているかも知らない。
 田中大悟さんの家造り。今後こっちの本音をご披露しても、本人からおしかりを受けることもない。
 

2012.6.14 Kiyoshi Nishinomiya