2011
Aug 08
(Mon)
伊藤さん、ほぼフレーミングが終了
伊藤さんの家のフレーミングがほぼ終了した。
在来工法でいわれる棟上げが終わったというところ。ツーバイフォー工法では構造用合板で外観を形成するのでフレーミングという。
日本で認可されている木造建築物は、在来工法とツーバイフォー工法の2種類。どちらが丈夫で耐震に強いのかと比較されることが多い。在来工法が日本古来から現存する建築方法に対し、ツーバイフォー工法は昭和48年に初めて日本に導入された建築方法。
補強の度合いなどにより、甲乙の結論はなかなかつけられないが、16年前の阪神淡路大震災後に国土交通省がとった統計上では、倒壊した木造家屋のほとんどが在来工法だったとされる。
しかし、この数字も、築50年80年100年の古い家屋も含まれていることも事実。そうした頃の家はまだツーバイフォー工法ではなかったはず。
それでも私たちは、統計の数字を重んじ10年前、在来工法からツーバイフォー工法に移行することになる。
このたびの東北大震災の統計もやがて発表されるのだろうが、粛々と受け止めたい。
2011.8.08 Kiyoshi Nishinomiya
2011
Aug 04
(Thu)
島本さんのフェンス
島本卓也・美好さんの家には、遊びのガレージと稼ぐためのドッグトリマー室がある。衣食住遊職が混然一体となった家に、人間4人、犬猫5匹が暮らしている。
玄関といわずガレージドアといわず窓といわず、壁面となる場所は犬関連のポスター、ブリキ看板でおおわれている。
このたび、境界フェンスにも同種のものがお目見えした。
炭酸泉ペットソーダスパの垂れ幕。
炭酸が多く含まれる温泉で、ワンちゃんの血行促進に役立ち、毛並みもツヤツヤサラサラ、夢のスパ、という内容。
島本家の並はずれた情熱を垣間見る思いだった。
本格的営業は今年末までにはと聞く。この情熱に負けない開店祝い、相当な努力で通常の概念を破っておかなければならない。
2011.8.04 Kiyoshi Nishinomiya
2011
Aug 02
(The)
関さん10年目
関雅信(せき・まさのぶ)さんの家。アメリカ東海岸発祥のニューイングランド様式。それにカリフォルニアの陽気さを象徴して、マスタード・イエローの外壁と白のコーナー、ルーパーシャッターでアレンジした家。それがそろそろ10年目。
外壁の塗り替えを賜った。ご注文は新築時と同じマスタード・イエロー。
つらぬきましたねぇ、関さん。
ペパーミント・グリーン、シャーベット・オレンジ、ブリティシュ・ローズ・ピンク。こうした誘惑もあったはず。
もっと加えると、パーティー・ピンク、ボストン・クリーム、シャイ・バイオレット(内気なバイオレット)、エコー・レイク(湖のこだま)、ファイアー・ワークス(炎の仕業)などなど、わけわからん色も。
関さん、迷いがなくて良かった。
米国ベンジャミン・ムーアペイント社のカラー・サンプルは5000色以上。それらすべてに名前が備えられており。マイルド・ウィンド(穏やかな風)、シャドウ・ドリーム(夢のなごり)、サイレント・フォグ(静寂な霧)。
色をあわらすというより心像の域。どなたがお付けになった?
2011.8.02 Kiyoshi Nishinomiya
2011
Jul 30
(Sat)
西川さんの家が遠くに見える
今年一月に竣工した西川英男(ひでお)さんの家が遠くに見える。
おいおい、ドアノブ逆さじゃないのこれ。電気配線が間違っているらしい。畳の縁の柄は確認してないって。塗装工事は今日から入らないと間に合わないよ。などなど。工事中、各工程にはトラブルはつきもの。火事場のような大騒ぎ。自由に出たり入ったり。それが当たり前。
ところが、いったん引き渡しをすると、そこは私たちにとって治外法権の領域。
引渡した家が視界に入ってくる。別れた彼女が向こう側のプラットホームを横切っていく。よく似ている瞬間です。
2011.7.30 Kiyoshi Nishinomiya
2011
Jul 29
(Fri)
YUMA(ユマ)さん地鎮祭
アメリカ・アリゾナ州ユマをモチーフにした住宅建築を「ユマの弾き屋」というタイトルをつけてをプレゼンしたところ、そのまま施主の方をYUMA(ユマ)さんと呼ぶようになった。正体はペンネームを持ち何冊が詩集の著書を重ねているアーティストさんだが、「いつまで謎のままでいられるかしら。ホームページでは上はYUMAでお願いしますよ」
そのYUMAさんの地鎮祭が、昨日、行われた。
「ユマの弾き屋」。サブタイトルは「その家からはユマ族の楽器の調べが聞こえるという」
アメリカ建築様式上ではヴァナキュラー、土着という意味。こんな家が出現すれば、湘南のミステリー。ただいまブレイク中の一級建築士細井ちゃんが大健闘。
2011.7.29 Kiyoshi Nishinomiya