2012
Sep 04
(The)

それでも稲村ケ崎三丁目


 まだ契約には至っていないので、ここではI氏とする。そのI氏が新居を建てて住みたい所は稲村ケ崎三丁目。高台にある100坪ほどの場所。絶景かな相模湾が一望できる。
 そこへ行くには森の中の300段ほどの石段をのぼっていく。下のコンビニから4-5本のペットボトルを持っていったらビニール袋の紐で指がちぎれんばかりだった。
 近くにはいつぞやの地震の崩落現場もある。それでも稲村ケ崎三丁目。I氏はそこに住みたいと狙いを定めた。
 トロッコを敷くことから始める。建築にあたって人力だけでは建材を運ぶのは骨だ。この計画が浮上した当初は、もう2年も前なんだけれども、ヘリコプターで上空から資材を落とそうと思った。それくらいの内陸の孤島化したところ。
 I氏の独断かと思えば奥さまもこぞって賛成する。一週間に一度だけ下に降りる生活を考えているとのこと。まるでターザンとジェーンのようだ。

2012.9.04 Kiyoshi Nishinomiya