2012
Sep 24
(Mon)

バラの花 グラハム・トーマス


 藤沢片瀬のモデルハウスのバラ、グラハム・トーマスがまた咲き始めた。この春にたくさんの花をつけたが夏にはほとんど咲かずじまいだった。四季咲きにグループされる品種。一年を通じて小ぶりの黄色い花を楽しめるはずなんだけれども、こちらのミス。育て方のマニュアル本を見ると剪定を間違えたらしい。水も肥料も消毒液もたっぷりとやっていたから葉っぱは青々。春の開花の後、細かい枝をぱちぱちハサミで切ったのがいけなかった。
 9月の20日過ぎたあたりからようやくつぼみが開いた。こちらの落ち度はあったにせよ、そういうあんたは彼岸花かい。 

2012.9.24 Kiyoshi Nishinomiya

2012
Sep 21
(Fri)

ドーマーのある部屋


 田中さんの新居が完成間近かだ。ドーマーのある二階のリビングがいい。明るい、広い。しかし、それがこの家族のトピックスではない。田中さんご夫婦の年齢である。ともに22歳。その若さで家を持つということが最大の話題。契約した時は21歳だった。
 ご主人は毛髪がまだ黄色い。ジーパンだって腰で履かずもっと下のお尻で履く。奥さまだって負けていない。サングラスをかけるとレンズにあたるほどマスカラが長い。そろそろ室内クロスをお選びになってくださいませと会えば、「えー、めんどうくさいィー」とかおっしゃる。車だって車高が低いセドリック。マフラー音も低い。
 ところがすでにお子さんは二人いる。このたびの家を持つことに親御さんの資金援助があるかと聞けば、ないと言う。相当努力されたんだろうと想像できる、おふたりそろって。もちろん、弊社始まって以来の最年少の施主様。この記録はまず破られないと思える。
 新築のお祝いに何を用意しよう。

2012.9.21 Kiyoshi Nishinomiya

2012
Sep 20
(Thu)

まだ暑い日


 9月も下旬にさしかかったというのに、まだ暑い。昔からの「暑さ寒さも彼岸まで」という文句がうらめしい。「暑さは体育の日まで、寒さは彼岸まで」と直してもいい。もう、温暖化がだいぶ進んだ。
 35年前の日本はもっと涼しかったことを覚えている。二十歳の私は大学生。太田裕美の「9月の雨」がヒットしていた。同級生の失恋中の女の子がよく口づさんでいた。「セプテンバー・レイン、レイン、9月の雨は冷たくてぇ」。
 3階建ての井田さんのお宅はただいまフレーミング中。風通しがいいから作業現場も楽。ちょうど「体育の日」の頃になると断熱材が入り、中は暖かくなる。

2012.9.20 Kiyoshi Nishinomiya

2012
Sep 19
(Web)

水道工事


 家を建てる時に水道工事はつきもの。欠かせない。建物内の給水・排水、公道の本管接続など。工事内容、工事費共に重要なポイント、目が離せない。
 その工事を請け負ってくださるのが、田口設備さん。社長の小田木(おだぎ)さんはソフトバンクの孫正義によく似ている。毛髪の抜け具合といい、背格好といい、歳のころあいといい、声までそっくりだ。孫正義の資産は8000億円。小田木さんのはその一万分の一ぐらいだと思われるが、言うことは孫正義にひけを取らない。
 「水道工事事業は古代ローマ時代にその発祥があります。すでにいくつもの会社が乱立し、見積りのスタイルも確立されていました。僕は、女性最古の商売が娼婦だとすれば、男性最古の商売は水道工事だと思います」
 ふぅーんと、思わずうなづいてしまうが、聞けば小田木さんは若い頃はトヨタのエンジニアだったという。それにも、ふぅーんと、うなづいてしまう。
 「水道工事代金、もうちょっとお安くなりませんか?」と道路復旧工事中に尋ねれば、
 「ほぼ90%、茅ケ崎市内の給排水のインフラのネットワークは整備されましたよ。今後は各家庭に生じる水流で電気をつくるシステムが普及するでしょう。家庭内水力発電の時代がやってきます。水道事業が電気事業になります。それからです、お安くなるのは」
 秋晴れの下で小田木さん、どこまでも孫正義を気取っていた。

2012.9.19 Kiyoshi Nishinomiya

2012
Sep 18
(The)

金田一さんはガラスブロックがお好き


 

 設計から約一年。金田一さんの家が完成した。金田一さんはガラスブロックがお好き。外部と内部を仕切る壁、そこといわず内部と内部を仕切る壁にもガラスブロックを組み込んだ。ご主人、やはり日本の広告代理店の一、二を争う博報堂グループの方だけはある。見通しの良い環境が身に染み付いているようだ。
 ご主人はさておき、この頃、奥さまにお目にかかれないのが残念だ。和製オードリー・ヘップバーンの奥さま。和製という枕詞をつけるとにわかに怪しくなる。かつて尾崎紀世彦は和製エンゲルベルト・フンパーティングだし、加山雄三は和製アンディ・ウィリアムと呼ばれ、本郷直樹にいたっては和製エルビス・プレスリーだった。みんなとたんに怪しくなる。
 だが、金田一さんの奥さまは怪しくならない。本質を究めていらっしゃる、骨格がしっかりしていらっしゃる。我らが施主の奥さまだから、当然だ。

2012.9.18 Kiyoshi Nishinomiya