2011
Nov 11
(Fri)

ハイファイセット


  もう35年以上も前のこと。
  私が大学受験を終えると「赤い鳥」は「ハイファイセット」になっていた。
「竹田の子守唄」「翼をください」 などの曲は「卒業写真」や「冷たい雨」に代わっていても、女性ボーカルのあのアコースティックな柔らかい声はそのままだった。
  小田和正をして稀代の美声の持ち主と言わしめた女性ボーカルは、山本潤子の名と知ったのは、ずーと後のこと。ハイファイセット解散後だったんじゃないかなぁ。
  入学当初、私たちはアイビーを気取る事を原則としていた。ケネディカットのヘアースタイル。ボタンダウンのシャツ。靴はコインローファーじゃなくっちゃいけない。
  とびっきりかわいい女の子がいて、そうだねぇ、キャンパスの半分の男は彼女に恋していたんじゃないかねぇ、何百分の一かの確率でかつての私が勝者になりかかったんだけれども、フラれました。
  「冷たい雨」はほんとうに冷たかった。
パチンコ店に繰り返し流れていた「冷たい雨」
  外に出ると、雨が降っているじゃありませんか。ちょうど11月の中旬。まだ雪にもなれなくて、ただ冷たいだけの雨。
  4年間。山本潤子さんの歌声には何かにつけ、さんざん泣かされましたなぁ。

2011.11.11 Kiyoshi Nishinomiya

2011
Nov 11
(Fri)

昭和40年代物か


  昭和40年代物か、かなり古いアパートのリフォームを弊社西山くんがたまわってきた。
  相当古い。40年も前の造りだ。
  テレビ番組「ビフォーアフター」の影響もあり 、すべての家がたちどころに夢の部屋に生まれ変わると信じられている今日この頃。
  なかなかどうして、リフォームとは難しいもの。構造躯体から手を加えるとなるとさらに難易度が増します。
  さて、このたびの物件、どう料理いたしましょう?
  垂直の柱を残し、まずは解体。柱に「ちょうな」の跡をつけオイルステン塗装を施しティンバーフレームの家だぞ、が基本スタイル。床も畳からもちろん、オイルステン仕上げのオーク材。押し入れはふすまからクローゼットドアに変更。壁は漆喰で仕上げればそこそこいけるか。
  窓です。窓が困った問題です。このたびは窓を取り替えるわけにはいかず、カモフラージュいたすのみ。パイン材のトリムです。
  アンティック路線ですなぁ。

2011.11.11 Kiyoshi Nishinomiya