1851年アメリカで生まれたミシンメーカー・シンガー(Singer Corporation)の生産台数は2年経っても1,000台も満たない数だった。
ところが、設立から25年後の1876年には26万台を上回った。世界各地で一家に一台あって当然のものだった。
昭和の時代、日本でも街にひとつはミシン屋さんを見かけた。
ところがところが、2011年の今日、各家庭からミシンの姿はほとんど消え、家の設計段階ですら「ミシンを置く位置はここにして下さいな」というリクエストは皆無。はて、思い起こせば、かつて一軒だけあったか。
衣料の大量生産コスト安の時代に見合わないものになってしまったんだろうか。
そんな時、私はシンガーミシンをアメリカから大量入荷の計画をたてている。
ユニクロに対抗しようなどともくろんでいるわけではないが、その数、100台ほど。
弊社住宅プランには「ぜひに、シンガーミシンはここに置いてくださいな」とのリクエストがつきものになる、という代物だ。
2011.11.18 Kiyoshi Nishinomiya