ペンシルバニア州フィラデルフィアのとある公園に移築されている家がある。もともとレティティア・ストリートという通りに面していたのでその名を冠した名称の家のようだ。
1713年以前に建てられたレンガ壁のゴシック調の家。アメリカの家にしては床面積は100㎡も満たないこじんまりとした設計だが、私はこの家の計算されされたデザインには大きくうなづかされてしまう。建物の正面から見ると左右が対称形。200㎡もある床面積であれば、こうしたルールはいとも容易いが、3LDK程度のレイアウトを保とうとすれば、そうはいかない。
約300年もたってなお飽きさせないデザインと機能性。今日の日本にだって充分通用する家だ。
2011.11.28 Kiyoshi Nishinomiya