2012
Jan 13
(Fri)

古くからの友人


 年賀状、メールなど、近況報告は連絡は欠かさないが何年も会っていない古くからの友人がいる。
 山崎修次。もう30年は会っていない。大学生の頃、盛んに通っていた長野県のスキー場の地元っ子。先日、飼っている犬が脱走して大騒ぎしたとメールをよこした。
 後藤登美男。5年ほど前にひょっこり大阪から会いにきてくれた。20年ぶりだった。野球帽をとると、はげていた。抗がん剤の副作用でんな、わし、胃がんにかかったんや。その年の暮れ、奥さんから喪中につき年賀状は失礼いたしますのハガキがきた。慌てて電話したら、そうやって懐かしい友達に暇があれば会いに出かけていたと言う。
 佐藤扇秀。25年ぶりに会った。杉山愛ちゃんのTV番組「集まれ!アースキッズ」のディレクター。茅ケ崎南湖モデルハウスに収録にやってきた。太っていた。倍くらいの体重。25年前はソリがあわない者同士だった。収録現場を覗けば、やはり威張りくさっている。幾多の名番組を渡り歩いてきたつわものぶりだった。
 番組の収録後、出演者とスタッフのご苦労さん会を行った時、佐藤扇秀はビンゴゲームでちょんまげのかぶり物を引き当てる。どうする佐藤扇秀。こんなもの、と誰かにくれるのか?佐藤扇秀が言った。「おれ、かぶるから写真撮ってくれよ」
 25年前のささいないきさつは、さすがに風化していた。

2012.1.13 Kiyoshi Nishinomiya