
「私の交換条件は、森の間伐のボランティア」と、今村邦雄さんは茅ケ崎駅ラスカ「かっ飛び」で2合の徳利の3本目を空けた。
68歳。この6月にKT Store Managementの取締役を退くはずだったが、もうちょっと、もうちょっと周囲から引きとめられ、ならば二足の草鞋をはかせろとせがんだらしい。それが森の間伐のボランティア。
「神奈川のあちこちの森は間伐されないから荒れている、このままじゃいけない」としみじみ語る一方で、
「でも、きれい事ごとだけじゃおもしろかないね。大量の間伐材をもって帰って割って薪にして、売る。ひと束500円。それで私は紀伊国屋文左衛門になる」
お宝の薪の置場に500坪の土地を確保したい。酔った勢い。そうなりゃ全国へ運ぶ帆かけ船も必要だぞ、とおっしゃる。
夢は止められなかった。
2012.3.02 Kiyoshi Nishinomiya





