
22歳の施主・田中さんの新築工事が終了した。奇をてらわず、かといって平凡でもなく飽きのこない家。ご夫婦、お子さんふたり。4人家族の新しい生活がスタートする。
さて。住宅版エコポイント制度である。景気浮上策にと去年までずいぶんと騒がれた制度だ。車にもあった。エアコンにもあった。かくして住宅にもあった。田中さんの家も申請を行うことができた期間内、お得なポイントがついてきた。それ相当の商品券が田中さんの手元に届くはずだった。だが、3.11の震災復興支援策とあい重なりその商品券は被災地内のデパート・お店でしか使うことができない。あっちまで車で買いに出かけるか、田中さん。
「ちょっと遠いです」
仕事のスケジュールを考えれば、足が向かない。
「他になにか選べませんか」
と聞いてくる。パソコンからアクセスして好きな商品を選択することはできるが、田中さんの家にパソコンはない。
「なんでもいいですよ」
あくまで謙虚な22歳の田中さんだ。
そこで弊社女性社員・田辺が商品群一覧表から選んだ。
米、味噌、醤油。弊社女性社員・田辺は実用重視でこれらを田中さんの新居に宅配される手続きをとった。
米、味噌、醤油。どちらが被災地かわからない。
2012.10.15 Kiyoshi Nishinomiya





